No.46


12月○日

早いもので今年も残すところあとわずか。

今年はいろいろな意味でしんどい一年でした。
それでも診療を通して、かわいいわんこ、にゃんこ、
ときどきうさぎやフェレットに出会えて、癒されました。

来年が皆様にとって、動物たちにとって、
よい一年でありますように!!!



2018
1月○日


あけましておめでとうございます。

開業15年目突入です。 m(*^_^*)m

毎年のことですが、年初には自分なりに
今後一年仕事のテーマを決めています。

改めてテーマ決めなくてもいいんですが、
かつてお世話になった先生の言いつけを
なぜかいまだに忠実に守っているわけです。

というわけで、今年のテーマは、
「運動器のエコーを極める!」
でいこう、と考えています。


ちなみに昨年度のテーマは、
「画像診断にいちいちこだわる!」
でした。


いちいち、というところがいいでしょ。(^_^)
原点回帰を意識しました。




獣医学の分野では、
エコー検査の精査対象は、
ヒトの場合とはかなり異なり、
腹部実質臓器&心臓→消化管→眼球→肺
そして、運動器へと、
こんな感じで発展してきました。

ちなみにヒトでは、肺をエコーで診ることは
まずないと思います。

運動器、すなわち靭帯や腱、筋肉等を
エコーで診ることに関しては、
今現在ヒトの整形専門医の間でも
賛否を含め、様々な議論があるようです。

一方、少なくとも獣医学の分野では、
昨年秋辺りから、運動器をも対象と
しつつあります。


興味のある分野だけに、
自分なりにこの世界にどっぷり漬かって
しっかり学んでみたいと思います。



1月○日

軽井沢では連日真冬日が続いています。
昨日も今日も、なんと
最高気温が氷点下!

先日は都内も大雪に見舞われて、
積雪量では軽井沢を上回ったとか。

こうなると、屋外でしかトイレが出来ない
わんこは、ほんとうに大変です。


当院でもペットシーツでトイレのできる子たちは
屋内のトリミングルーム(6畳くらい)に
大き目のペットシーツをセッティングして、
排泄を促します。

特に病気を抱えて入院している子には、
暖かな室内でのトイレが安全・安心ですね。

一方、どうしても屋外でしかできない子たちは、
寒さを覚悟のうえで、ベランダや病院前の
駐車場に連れていきます。

というわけで、
新たに子犬を迎える予定の飼い主さんには、
小型犬に限らず、大型犬でも中型犬でも
いざとなったら室内でトイレが出来るように
しつけることを勧めています。


1月28日

Zoetis(ファイザーの動薬部門)主催の
整形外科セミナーに行ってきました。
場所はプリンスホテル品川。

セミナー開始は13時半、
都内も雪が残っていましたが、
予定よりも早く着いたので、
駅前のラーメンTETSUで
昼食につけ麺を食べました。

このお店はつけ汁が少し冷めてくると、
熱々の焼石を投入してくれるという、
とてもユニークなサービスで人気みたい。

このアイデアがいいですね。
味わう以外に見る楽しみも加わりますから。

ところで肝心のセミナーですが、
私が思っていたほど盛況ではありませんでした。
充実した内容でしたが、やや空席がありました。
意外でした。
いい講義だったのに・・・。

もっとも、整形外科は好き嫌い・得意不得意の
はっきり分かれる分野ですし、
外科の中でもマニアックな世界ですから、
これも仕方ないのかな。

2月17日
今年も内科学アカデミーに行ってきました。

国内で開催される学会の中でも
規模の大きな学会だけに、
内容もかなり充実しており、
パシフィコ横浜まではちょっと遠いな・・・
と感じつつも、
毎年必ず参加している学会です。



今回興味を引くシンポジウムや教育講演が目白押しで、
15くらいの講演が異なる会場で同時進行しますから、
各自シラバスのタイムテーブルとにらめっこ。

人気の講演会場では満席につき立ち見は当たり前、
会場外まで人が溢れて、まったく入れないことも。


とっても有意義な一日でした。(*^_^*)


3月4日
今年も麻酔外科学会主催の東京地区講習会に
行ってきました。(*^_^*)

場所は東大の一条ホール、今回のテーマは
「おしっこが出ない!!」

大変大まかな表現ですが、講演の中心は
腎臓・尿管・膀胱・尿道のトラブルへの対処法。

ここ10年くらいで急速に進んだ尿管ステントや
海外で絶賛され導入されたSUBシステムといった
先進的なカテーテル治療を説明したうえで、
実は体内に人工物を残すことの弊害を指摘し、
注意を喚起する内容でした。


参加前てっきりこれら先進的な療法の優位性を
確認・推奨するとばかり思っていたので、
この予想外の展開にちょっと驚きました。

なかなか書籍では入手できない情報ばかり!!!



先進的な取り組みはもちろん大切ですし、
ついつい新しいものに目を奪われがちですが、
先進的な医療が必ずしも最良とは限らない・・・
そんな当たり前のことを改めて考えさせられました。


4月〇日
今年も桜の季節になりました。

軽井沢はまだつぼみですが、
近隣の佐久や小諸では
暖かな日和が続いたせいか
例年よりもはやく開花を迎えています。

この時期桜を見ると、
愛犬りーちゃんとの闘病の日々を
思い出します。





治療にはベストを尽くしたので悔いはないし、
けっして短命でもなかったけど、
それでももう少し一緒にいたかったと思うのは
やっぱりかけがえのない家族だったから・・・。


4月〇日
みなさん、エキノコッカスという寄生虫をご存知ですか?

北海道に生息するキタキツネに定着していることで知られ、
人と動物の共通の病気(=人獣共通感染症)として、
公衆衛生上特に重要視されているものです。

この感染症は過去、北海道以外で発生が確認されたことは
ありませんでしたが、先月とうとう本州でも確認されて
関係者に衝撃が走りました。

それも北海道から近い青森県や秋田県ではなく、
なんと中部地方の愛知県内(詳細は下記リンク)。


愛知県の注意喚起

ちなみに私自身、4年ほど前(2014年1月24日)、
軽井沢町内にて保護されたホンドキツネについて、
町の依頼を受けてエキノコッカス検査を実施しましたが、
さいわい感染は確認されませんでした。

5月〇日
今日は軽井沢町の狂犬病注射に行ってきました。

毎年のどかな雰囲気の中で行われ、
注射以外についてもさまざまな相談を受けるのですが、
最近とくに多い質問は、

「まぶたに出来たこのしこり、何ですか?」
「耳にいぼ出来たけど、これって何?がん?」


というもの。

これ、ほとんど9割以上の確率でマダニの寄生、
たまにマイボーム腺腫(良性腫瘍)かな。


その場でマダニの寄生について説明すると、
おおむね以下のような会話が続きます。

「え、、年なのでイボかと思っていました。
でも、突っついても取れないんですけど?」


→確かに強固についてますね。

「どうしたらいいのかな?なんとかして!」

→予防が肝心です。

「人にも感染するの?私、だいじょうぶ?」

→ヒトも気を付けましょうね。

軽井沢はマダニが多く生息する地域です。
マダニは怖い病原体を持っていることがあり
公衆衛生上特に注意が必要ですが、
現在は効果的な予防薬があります。


予防薬には、美味しいおやつタイプや
フィラリア予防薬と一緒になった合剤まで、
様々な薬剤があります。



私は製薬会社の回し者ではありませんが、
マダニについてご存じない方も多いようなので、
あえてここに紹介してみました。
詳細は動物病院までお問合せください。



※この日誌に登場するわんこ・にゃんこは基本的に仮名です。