続き
朝になっても相変わらず高速は通行止、
国道18号も碓氷峠が通行止とのこと。
お気にいりのホテルと違って、殺風景な部屋で不安な夜を過ごしたので、
益々ホームシックになってしまいます。
新たに得た情報では、関越道を新潟まで行き、
上越や長野を経由すれば佐久ICまで行けるとのこと。
そんな気力と体力は、残ってないなぁ。
仕方ない、もう一晩ここで過ごすことにしようか。
一応最小ボリュームでTVを点けっぱなしにして、
買ってきた文藝春秋をベッドに寝転んで読み始めました。
昼過ぎ、さすがにお腹が空いて来たので
近くにでかけようかと支度し始めたとき、
フロントから「吾妻峠の通行止めが解除されたそうです」との連絡が。
確認の為、群馬県の土木事務所道路課に確認すると、通行OKとのこと。
やったー!
チェックアウトしておうちに帰るぞー!
高崎高島屋のデパ地下でバババっと買い物して、いざ出発。
昨日往復した道をまたもや往きます。
台風一過の快晴の下、帰心矢の如く、ひたすら走ります。
北軽経由でようやく白糸ハイランドウェイ迄来ましたが、
水溜りと散乱した大枝小枝や葉っぱだらけ。
普段のせせらぎは濁流と化していました。
料金所は無人です。
わーい無料だ!と喜びもつかの間、
三笠通りは川になっていました!
ひえーーー。(ーー;)
こうなったら反対車線を走るしかない。
人っ子ひとりいないしー、大丈夫よね。
(三笠通りは落葉松のグリーンベルトがあり、
南行き方向の車線は
北行き方向の車線より
クルマ一台分低いのですね。)
少しバックして、反対車線に上がり、駅方向へゆっくり進みます。
この車線だって水溜まりがかなりあって、
しかも低地に向かって水がザーザー流れて行きます。
急いで走り抜けるとクルマに悪影響が出るので、
気は急くものの、そろーりそろーりと進みます。
こうして、ようやく無事に帰宅出来ました!
ホッ!我が家はやっぱり最高だー。
後に判った事ですが、その台風では
軽井沢町内で2人亡くなった方がいらしたり、
別荘が何棟か全壊したり、
かなり大きな被害があったのでした。
それ以来「天災には逆らわず、速やかに予定を変更するなりして、
ひたすら体力温存に努めよう。」と決めたのでした。
(終わり)