2024年11月24日
大宮のソニックシティで開催された学術交流会に行ってきました。
久しぶりの外出です。!(^^)!、
このがん、ヒトではオブジーボの登場で新たな治療方法が
確立されつつあるようですが、これって
もちろんそのまま犬に転用できるわけでもなく、
犬には犬用の抗体(抗PD-1抗体)が必要になるわけで、
その研究成果を山口大学のM先生が公演されました。
この分野は当初北大と山口大学が世界に先駆けて
先進的な業績をあげていましたが、いまや欧米や中国、
タイの大学等も参入して激戦区になっているらしい。
またこれとは別に、メラノーマワクチンなる
いわゆる「治療用ワクチン」も米国で開発されて、
国内の特定施設で治験が現在進行中という。
いずれにせよ、メラノーマのような難しいがんに
有効な武器が完成しつつあるのは嬉しいかぎりです。
2024年11月19日
2003年11月19日、軽井沢で開業して、本日からは22年目突入です。
こういった話をすると大概周りの人からは、
「ご苦労様です!」と声をかけられることが多いのですが、
私、基本的に獣医師としての仕事が好きなので、
あまり「苦労 (>_<)」と感じたことはありません。
むしろ「幸福 !(^^)!」ですね。
私にとって獣医学とは自然科学そのもの、生命現象そのものですから、
病気の予防や治療に関して興味関心が尽きることはなく、
やりがいや生きがいを感じられる世界です。
振り返れば、若い頃から臨床にどっぷりと浸かってこれて
本当にしあわせだったと思う。
今後も知力体力が続く限り、この仕事を通して
社会の役にたてたらいいなあ、と考えています。
2024年10月26日
20年来愛用の耳鏡、最近調子が悪いので、
思い切ってオーバーホールしてみました。
分解しても組み立てられなくなったらどうしようかと
不安な考えもあたまをよぎりましたが、
「20年も酷使したんだ、壊れても仕方なし!」、
と割り切って挑戦しました。
すると、見ての通り、意外と単純な構造で
分解も組み立ても難なくクリア !(^^)!
これであと10年?は使えそうです。
2024年10月23日
軽井沢の紅葉、だいぶ進んできました。
下の画像は散歩中に北側から撮影した当院前の状況です。
今月上旬までの暑さがうそのように、
最近は朝の気温が一桁台ですから、ちょっと肌寒い感じ。
先日の強風と雨の影響で一部の樹木に落葉がみられるものの
この様子だと、来週あたりが見ごろかもしれませんね。
軽井沢といえば雲場池の紅葉が有名ですが、
当院前大賀通りの紅葉は隠れた名所だと自負しています。
↓↓↓
その後、大賀通りの紅葉は見ごろを迎えました !(^^)!
下の画像は11月3日(文化の日)に撮影しました。
2024年7月20日
軽井沢のさわやかな夏を満喫すべく、
我が家の愛犬りーたんとお昼の散歩に行きました。
別荘地に通ずる坂道をゆっくり歩いていたら、
とつぜん50m先にシカが現れました。
ヒトに慣れているのか、特にこちらを気にするそぶりも見せず、
むしろ私の方がちょっと動揺してしました。
しばらく観察していましたが、立ち退いてくれないので、
結局散歩コースを変更しました。
一方、りーたんは気づいているのかいないのか、
近くの枯葉や枯れ枝で無邪気に遊んでいます。
キャバリアののんきで可愛いところですね。
NHKでも浅間山周辺でのカモシカの減少は
シカの生息域拡大と関連があると報じていましたが、
最近軽井沢周辺でもシカの生息域が拡大しているようで
今後ますます遭遇機会が増えるのではないでしょうか。
2024年6月24日
昨日獣医麻酔外科学会に行ってきました。
最近はオンラインのセミナーばかりでしたので、
久しぶりに大宮の会場Sonic Cityまで足を運びました。
後日オンラインで学会員に公開されるものは後回しにして、
公開されない講演(そう、いまここでしか聴けない!)
を中心に会場フロアあちこち走り回りましたが、
その中でも東大N先生の基調講演はあふれんばかりの盛況ぶり。
注目の演題は「意識と感覚のない世界への深夜特急」
副題が ~明日からの診療には全く役に立たない話~
全く役に立たないと豪語する辺りがすごい!!
とはいえ、全く役に立たないと思える麻酔薬開発秘話も
深~い深~いところで見事につながってくるわけで、
あえて言い換えるなら、未来の自分への積極的な投資、かな。
新たな麻酔薬の登場を予感させる有意義な内容でした。
ところで今回学会のマスコットをつくったみたいで
会場内では記念のお菓子(ビスコ)も配られていました。
どうやらこの「まねこちゃん」が、学会の公認キャラクターみたい。
明日からの診療では、まねこ柄のスクラブを着用して仕事します。
2024年5月27日
病院外壁の汚れが目立つようになりましたので、
本日から2か月の予定で
屋根と外壁の修繕工事を行うことになりました。
建てた当初はこれで数十年はOKだろうと甘く考えていましたが、
開業から20年、傷みは少ないものの、汚れ方は結構激しい。
軽井沢は気候の厳しい土地ですからね。
それでも私はここ軽井沢が大好きです。
先日もうちの愛犬りーたんと青空のもと、
散歩で大賀通り~三度山周辺を散策しました。
上の画像は、うちの病院前の大賀どおり。
りーたんとの散歩は、いつもここから始まります。
紅葉がきれいなことで有名な道ですが、
個人的には緑の映えるいまが好き。
2024年5月9日
最近母校の獣医学部では、
「VRを取り入れた実習」とやらを始めたらしい。
一例として麻酔の実習、
麻酔過量ではバイタルサインが悪化してわんこ切迫した状況・・・、
一方で薬用量少なくて、馬が麻酔導入中なのに発揚し暴れてる・・・。
もちろんこれはVR(=仮想現実)の中のことですから、
リセットボタンを押せば、
麻酔薬投与前の状況(=すなわちスタート)に戻ります。
はじめこの話を聞いたとき、ちょっと心配になりました。
え、、いいのか、本当に、これで?
「いのちを軽く考えすぎ」と感じたからです。
学内でもいろいろな意見が出されたようですが、
それでもVRによる実習を取り入れたことを指導教官が
「臨床の現場に出る前に、VRで失敗を経験することが、
実社会での事故防止やトラブル阻止に役立つはず!」
との強い思いを述べていたのが印象的。
大学で教鞭をとっている友人は、
「今の学生は子供のころからニンテンドーDSやゲーム環境で
VRに慣れており、VR実習の方が実際の動物を前にした実習
よりもある意味有用だったりするんだよ~」
なんて言っていました。
学生を信じているんだなあ、と思いました。
大学も、教育環境も、そして学生気質も、
時代とともに大きく変わるものなんですね。
2024年3月24日
今日は麻酔外科学会の公開講座「展示動物の麻酔」にZOOMで参加しました。
主に動物園や水族館で働く獣医師のお話・・・麻酔の苦労話ですが、
要は、いかにして安全かつ快適に麻酔をかけるか、ということで、
これがとても良い内容。(*^_^*)
私が普段の診療ではまず目にすることがない、
ゴリラ、ライオン、シマウマ、クジラ、ワニ、ペンギン、魚類etc
マニアックな麻酔のオンパレード。
とくにワニは体循環と肺循環を切り替えるための
特殊な血管を心臓につくって酸素消費を制御するようで、
麻酔中は3~4分間に1回程度しか呼吸しないらしい。
こうなると、はたして生きているのか、死んでいるのか、
モニタリング自体が難しいですね。
今回は麻酔を通して、さまざまな生物の進化や
生命現象の神秘に迫る内容で、驚きの連続でした。
それにしても「トラに気管挿管」はZOOMで見ている
こちらがヒヤヒヤしていました。(@_@)
ベテランの獣医師でいくら慣れてるとはいえ、
麻酔導入直後の対応、
これはかなりの緊張を強いられると思う。
2024年2月23日
病院の前の木々がとってもきれいです。
これは、2010年以来の「雨氷」という現象だそうです。
枝の氷が、一瞬桜が咲いたのかと思うほどの輝きを放ち、
ちょっと幻想的な世界でした。
この中を、愛犬りーたんとともに散策しました。
りーたんも感じるものがあるらしく、
美しい景色をじっと眺めていました。
冬の軽井沢も素敵ですね。(^^)/