最近、一番興味深かった本。

      サイモン・シンの「代替医療のトリック」。
      原題は「TRICK OR TREATMENT?:Alternative
      Medicine on Trial」。
      サイモン・シンの著書は院長先生のお気に入り。
      書斎にたくさん並んでいるので勧められて全てを読んできましたが、
      私にはこれが一番面白く思えました。
      なぜ代替医療にハマる人がいるのか。
      かねてから謎でした。
      その多くの人に共通するのは
        ・薬が嫌い。(薬は毒だと思っている。)
        ・ナチュラルが一番。(人工的なものは有害と思っている。)
        ・通常医療は冷たい。(代替医療は暖かく優しく、癒されると思っている。)
      と云う認識のようです。
      私にとって医療とは
      「Evidence-based medicine (= 科学的根拠に基づく医療)」が基本なので
      やはり裏づけされた確かな事実がないと
      俄かには信じ難いかな。
      本当はもっと突っ込んで色々書きたいのですが・・・
      読んで、考えて、各々の結論を出すのが一番だと思うので
      個人の意見はあえてこれ以上書きますまい。
      ただ、多くの情報が氾濫する今の世の中で
      それを取捨選択するのは自己責任ですが、
      煽るマスコミに躍らされないよう注意しなくてはいけない、と
      これだけは強く言いたいと思います。
興味のある方、是非ご一読を!