久しぶりに、東大動物医療センターに行くことになりました。
普段私を含めスタッフが直接東大に動物を連れていくことはありませんが、特別な事情があって飼い主さん自身がどうしても東大まで連れていけない場合に限り、当院では、当院スタッフが代行して受診をサポートします。

このような時は大概AHTスタッフに出向してもらうのですが、今回術後から退院後しばらくの間、かなり特殊な理学療法を必要とするケースなので、退院時念のため私が行くことになりました。

ところで、近年獣医療における理学療法の進歩にはめざましいものがあります。以前は整形外科の一分野みたいな位置づけでしたが、2年ほど前米国獣医界がその有効性・必要性を認めて以来、日本国内でもがん治療と並ぶホットな分野になりつつあります。

さすがに日本の獣医界ではまだヒトの医療のような理学療法士(PT)は存在しませんが、米国では獣医整形外科医の多くがこの資格も保有しているようです。獣医学に関するかぎり、米国の優位は今後もゆるぎないものなのだろう。