りーちゃんの病気が判明してから
お空のお星さまになってしまうまでのことを
綴った日誌をまとめました。
2017年 6月○日
ありがとうございます。
りーちゃんのことでは
みなさまにあたたかいお言葉をかけて頂き
本当にありがとうございます。
この日誌も、読んで頂いてありがとうございます。
りーちゃんを偲んで頂けると
りーちゃんもきっと喜ぶと思います。
そして私共も大変慰められます。
今はまだ
淋しくて淋しくて・・・。
りーちゃんがいない淋しさで
心が押しつぶされそうです。
りーちゃんがいつもいたところを
ふと見てしまいます。
でも
リビングのソファにも
お気に入りのベッドにも
いつも待っててくれた階段の上にも
何処にもいない。
いつも夜は
川の字になって寝ていたのに
真ん中の
りーちゃんだけが、いない。
自分の何処に
こんなに涙があるのか不思議なくらい
涙が溢れてしまう。
でも
でも
こんなに淋しくても
こんなに悲しくても
じゃあ、りーちゃんに
出逢わなかった方が良かったの?と
問われたら、
出逢えて本当に良かった!
と即答します!
りーちゃんに出逢えて本当に良かった!
りーちゃんと共に13年7ヶ月を
楽しく過ごす事が出来て良かった!
この上なく幸せだった!
たまらなく愛おしくて。
とてつもなく大きな存在で。
だからその分だけ
淋しくて。
悲しくて。
淋しくてたまらない時は
大きい声で
「りーちゃーーーーん!」って
呼んでみます。
そうすると
なんとなく
答えてくれる気がするのです。
近くにいてくれる気がするのです。
画像は2003年11月
我が家に来たばかり、生後50日のりーちゃんです。
ねむねむ王国から来た、ねむねむ王女さまです。
2017年 6月○日
あの日
りーちゃんのこと、
しばらく綴らせてください。
りーちゃんを偲ぶことで
気持ちが少し落ち着くのです。
りーちゃんが天国へ旅立ってしまった、
あの日。
あの日はいつものように
朝5時頃、目が覚めました。
りーちゃんが病気になってからは
朝の様子が気がかりで
もともとは朝が弱い私ですが
早くに目が覚めるようになっていました。
窓を開けると、青葉がとってもきれい。
りーちゃんはいつもどおり
きちんとトイレを済ませて、
その後、お水を少し飲んでくれました。
日課になっている朝の酸素吸入をしに
抱っこして病院へ降りて行きます。
診察台に置いた
お気に入りのベッドの中で
酸素を吸うりーちゃん。
呼吸が落ち着いてラクになったのか
目を閉じています。
寝てるのかな?
休んでくれたらいいな、と
可愛いお顔を眺めていたら
りーちゃんが、ふと、目を開けて
こちらを見ました。
その時、
いつもより目が潤んでいて
涙がいっぱいたまっていました。
「吸入が終わったらお目目、拭こうね。」
涙やけが出来ないように
仔犬のころからしょっちゅうしょっちゅう
お目目を拭いていましたが
零れ落ちそうなくらい
涙をためていることは珍しくて
ちょっと不思議に感じました。
一緒にいた母も、
その時、同じことを感じたそうです。
1時間の酸素吸入が終わり
りーちゃんと2階に戻りました。
「りーちゃん、2度寝、しようねー。」
りーちゃんも私も2度寝が大好き。
みんなで一緒にベッドにもぐりました。
元気なころは
先生か私の脇に頭をのせて
寄り添って寝るのが常でしたが、
病気が進んでからは
平らなところにうつ伏せになる方が
呼吸が落ち着く様子だったので
この時は仰向けになった私の胸の上に
りーちゃんを寝かせました。
りーちゃんの可愛いお顔を、よく見たかったから。
酸素を吸ってラクになったりーちゃんは
早速スヤスヤと寝てくれました。
安心した私も、そのうちにウトウト。
1時間くらいして、先生が起きだしました。
私はまだ眠くて眠くて。
りーちゃんを見ると引き続き
胸の上でスヤスヤ寝ているので
私ももう少し寝ようと、またウトウト。
それからしばらくして
モゾモゾ動くりーちゃんの気配を感じ
目が覚めました。
抱っこして、時計を見ると7時50分。
「おトイレ?お水、飲む?」
手伝ってもらおうと、
リビングにいる先生と
母を呼びました。
まずはおトイレかな?
「りーちゃん、どうする?
チーしてみる?」
話しかけながら
腕の中のりーちゃんを見ると
なんだか顔つきがさっきと違います。
目に元気がない!
「りーちゃん?どうしたの?」
「りーちゃん?」
「りーちゃん!りーちゃん!!りーちゃんっ!!!」
みんなの呼びかけに
一瞬こちらを見たりーちゃんは、
すぐ目を瞑ってしまいます。
「りーちゃん?」
「どうしたの?」
「先生、りーちゃんが・・・なんかいつもと違う・・・。」
「りーちゃん!!」
すると先生は
「りーちゃんに、お礼とお別れを言ってあげて・・・。」
涙声でそう言います。
え?え?
どうして?
なんで?
昨夜もわずかながら
さくらんぼや生クリームやチーズを食べてくれたし
明け方の様子もいつもと変わりなかったし
トイレも自力で出来るし
さっきまであんなにおだやかに
スヤスヤ寝ていたのに!
なんで?
どうして?
頭が、気持ちが
今の状況を理解できない。
でも
でも
腕の中のりーちゃんは
どんどん体の力が抜けていってしまいます。
ああ、りーちゃんが、天に召されてしまう・・・。
「りーちゃん!!」
「りーちゃーーーーーーん!!」
りーちゃんに聞こえるように
お礼を言わなくちゃ!
「りーちゃん、ありがとうね!」
「りーちゃん、大好きだよ!」
「りーちゃん、うちに来てくれてありがとうね!」
「りーちゃん、たくさん幸せくれたね!」
「りーちゃん、ずっと一緒だよね!」
「りーちゃん、本当にありがとう!!」
みんなでいっぱいいっぱいお礼を言いました。
するとりーちゃんは
目を開けて
こちらを見て
ゆっくりと
大きく
2回
お口を開けて
深い息をしました。
そうして
眠るように
目を閉じました。
「りーちゃん?りーちゃん?りーちゃん?」
「りーちゃーん!!」
「りーちゃーーーーーん!!」
もうどんなに呼んでも
りーちゃんは目を開けてはくれません・・・。
起きてはくれません・・・。
可愛い大きなお目目で
見つめてはくれません・・・。
りーちゃんは
とうとう
天国へ旅立ってしまいました。
お空のお星さまになってしまいました。
覚悟はしていたつもりでも
淋しくて淋しくてたまらない。
こうして書いている今も
淋しくて淋しくてたまりません。
私は思っています。
最後の酸素吸入のとき
りーちゃんが
目に涙をいっぱいためていたのは、
遺される私達を
心配してくれていたのだと。
そして
私は信じています。
りーちゃんが
最後に
ゆっくりと
大きく
2回
お口を開けたとき・・・
りーちゃんは、きっと
「みんな、ありがとう!」
「私、幸せだったよ!」
と
言ってくれたのだと。
そう信じることで
悲しみが少し和らぐのです。
りーちゃんは
最後まで本当に孝行娘でした。
家族みんなが揃って居る
あの日の
あの時間を選んでくれて。
みんなに見送らせてくれて。
わたくしどもの切なる願いだった
なるべく苦しまないで欲しいと云う思いにも
精一杯応えてくれて。
最後の望みだった
腕の中で看取ることを
かなえさせてくれて。
本当に、本当に、素晴らしい孝行娘でした。
りーちゃん、ありがとう!
最愛の妹、りーちゃん。
ありがとう!!!
2017年5月○日
りーちゃんは永遠の看板娘です!!
青葉が美しい朝、
りーちゃんは
天国に旅立ってしまいました。
私どもの腕の中で
まるで眠るように・・・
おだやかで安らかな最期でした。
亡くなる前の晩まで
生クリームとチーズと
さくらんぼを食べてくれて、
トイレも直前まで
自力でしてくれて、
わたくしどもも見習いたいと思う
立派な立派な最期でした。
たくさんの幸せをくれた
りーちゃん。
安らぎとぬくもりと喜びを
いっぱいいっぱいくれた
りーちゃん。
現し身のりーちゃんはいなくても
わたくしどもの心の中には
いつでも
いつまでも
生き続けてくれています。
きっとずっとそばで
見守ってくれているはず。
りーちゃん、
私たちのもとへ来てくれて
本当にありがとう!!
りーちゃんは永遠の
看板娘です!!
2017年 5月○日
りーちゃん 経過
依然、貧血が続くりーちゃん…。
心配で心配で
(私の)トイレとシャワー以外は
片時も離れられません。
離れたくない!
(私の)トイレとシャワーの時は
先生か母に交替してもらい
必ず誰かがそばにいるようにしています。
りーちゃんを一人ぼっちには出来ません。
りーちゃんが息苦しそうなときは
酸素を吸うと呼吸が落ち着くので、
100%の酸素を鼻先に持って行き
吸ってもらってます。
少しでも多く吸ってもらいたいから
酸素が漏れないように
院長先生が画像のものとは別に
特製マスクを作ってくれました。
食欲もだいぶ落ちてしまい
固形のフードは食べてくれません…。
あんなに大好きだった
ステーキやクロワッサンですら
食べてくれません…。
あれやこれやと試していますが
一番食べが良いのは生クリームです。
次はカスタードクリームと
クリームチーズ。
そこに、経口の抗がん剤や
貧血改善のシロップを練り込んでいます。
あとはフルーツ。
小さく小さく切った
メロン、バナナ、いちご、さくらんぼ。
すり潰したり、ジュースにしたりすると
かえって食べてくれないので
3mm × 5mm くらいにしています。
気が向くと、少しだけお菓子を
食べてくれます。
病気になる前はヒトのお菓子類は
ほとんどあげなかったけれど、
今は、ワンコが食べてはいけない食材以外で
食べてくれるものがあれば
栄養をつけてもらいたいから
なんでもあげちゃってます。
りーちゃんは中でもヨックモックが好きみたい!
シガール オゥ ショコラの、
チョコのついていない部分は
りーちゃんに。
院長先生とワタクシは残りを食べます。
りーちゃんは私達と同じ物を
一緒のタイミングで食べるのが
嬉しいみたいです。
向かい合って
私達が食べるのを見ると
よく食べてくれます。
私達もりーちゃんが食べてくれると
心底嬉しいのです!!
上記画像は
酸素を吸って呼吸がラクになったりーちゃんです。
ねむねむー。
2017年5月○日
輸血について
りーちゃんが輸血を受けに
東京大学付属動物医療センターまで行くのには
いくつか理由があります。
技術的には当院での
血液型検査もクロスマッチ試験も
輸血も
もちろん可能です。
けれど、大学病院へ行く
最大の理由は供血の問題です。
供血をしてくれるワンちゃんは
若く健康な大型犬がベストです。
でも供血にはリスクを伴うので
お友達ワンちゃんには頼みづらい。
リスクが解るだけに
仕事柄、余計に頼みづらいのです。
大学病院であれば
合う型の血液確保の問題も
クリアしてくれます。
院長先生が卒業した麻布大学か
東京大学か、だと
東京大学の方がアクセスが良いので
そちらでお願いしています。
旧知の先生が多く在籍されているのも
大きな理由です。
往復は大変ですが
輸血を受けて貧血が改善し
調子が良くなるりーちゃんを見ると
心底嬉しい私共です。
2017年5月3日
りーちゃん 経過
輸血をしてもらうと呼吸が落ち着くので
昨日もりーちゃんと一緒に
東京大学付属動物医療センターへ
行って来ました。
院長先生は仕事なので
運転はワタクシひとり。
りーちゃんになるべく負担の少ないよう
後部座席に大きなベッドと
中にエアウィーブのシートをしつらえました。
そして道中の見守りのため
りーちゃんの隣には実家の母に
座ってもらいました。
朝6時に家を出発。
9時半から診察と検査。
この日のセンターはすごく混んでいて、
2回目に呼ばれたのが11時半。
それからしばらく酸素室に入って
その後、14時からようやく輸血開始。
終わったのが21時。
輸血の副反応が心配で
待合室でずっと待機していました。
後半は
待合室で付き添うことが出来たので
そばにいられて嬉しかった。
無事に輸血が終わったりーちゃんは
歯茎の色も良くなり
呼吸も落ち着いています!
頑張って来た甲斐がありました!!
さあ、これから安全運転で帰らなくちゃ。
この日はゴールデンウィークの
休日に挟まれた平日の最終日。
下の道は往復とも空いていましたが
復路の高速は台数も多く
途中、夜なのにまさかの渋滞!
ボトルネックの鶴ヶ島IC手前では
完全に停まってしまい、
抜けるのに15分くらいかかりました。
サグの花園あたりでも
ノロノロの箇所があり
通過にやはり15分ほどかかりました。
上信越道に分岐してからは
流れてはいるものの
かつて見たことがないくらいたくさんの車が
走っていました。
予想より時間がかかり
りーちゃんの体調が一番心配でしたが
可愛いお顔で
スヤスヤ寝ていてくれたので
本当に安心しました。
24時半にようよう帰宅。
張り詰めていた気が緩んで
車を降りるとき、よろけてしまった。
人生で一番疲れた日だったかも。
でも、りーちゃんのためなら
全然苦にならない!
りーちゃんが少しでもつらくないよう
出来得ることは何でもしたい!
愛と笑顔と優しさと安らぎを
たくさんたくさんくれた
最愛のりーちゃんへの恩返しだから。
りーちゃんのためなら
何処からか不思議な力が
ぐんぐん湧いてくるワタクシなのです。
上記の画像は輸血を受けているりーちゃんです。
処置室から待合室に出て来て、
私達を見て喜んでくれているところです。
2017年4月○日
りーちゃん 経過
りーちゃんの病状は
東京大学付属動物医療センターで
輸血をしてもらい
退院し、帰宅してからは
まずまず落ち着いているようにも見えます。
食欲もようやく戻ってきました。
好きなものを何でもあげたいところですが
りーちゃんはお腹に来るタイプの
軽いアレルギーがあるので、
合わないフードや食材だと
お腹を壊してしまいます。
なので、処方食を中心に
大好物の苺、西瓜、バナナ、
牛肉、チーズ、パンなどを
少しずつあげています。
いちどきに出すと
当然好きな物から食べてしまい
処方食を残すことになってしまうので
まずは処方食を半分、
次に好きな物とお薬、
また、処方食といった順番で
あげるようにしています。
以前はキャバリアらしく
際限なく食べたがったものでしたが
今は「もういいです。」って表情で
食べるのをやめてしまうので
この変化は切ない。
ああ、やっぱり病気なんだ、と
思い知らされる瞬間です。
それと貧血が依然続くため
少し動くと
息があがってしまうりーちゃん。
トイレ以外は
なるべく安静にしているよう
注意していますが
大好物を見ると(匂いがすると)
喜んで、
呼吸が速くなってしまいます。
でもそれ以外
見た目や生活習慣などは
以前と変わらないので
このまま何ヶ月も何年も
側にいてくれるかも?と希望的観測を
抱いてしまうのです。
(続く)
ワタクシの入院日誌はしばらくお休みします。
2017年 4月○日
ご報告
日ごろより、
りーちゃんを可愛がってくださる皆様に
ご報告させていただきます。
りーちゃんは不治の病にかかってしまい
現在、闘病中です。
数々の検査を経て
一番恐れていた病が
判明してしまいました。
出逢いがあれば
別れはいつか必ず来るもの。
頭では判っていても
心がなかなか追いつきませんでした。
心が追いつくまでは
ご報告するのも躊躇しました。
これからは
残された日々を、ずっとそばにいて
一緒に過ごしたいと思っています。
いつか来てしまう別れを思い
悲しみながら過ごすのではなく、
りーちゃんと出逢えたこと、
りーちゃんが我が家に来てくれたこと、
たくさんの愛と笑顔をくれたことに
感謝しながら過ごそうと思います。
りーちゃんが苦しむことがありませんように。
苦しむことなく、一日でも一秒でも長く
一緒にいられますように。
今はただそれだけが、私共の願いです。
上記画像は
CT検査と輸血のために
東京大学付属動物医療センターに入院していたときの
りーちゃんです。
2時間の面会時間はいつもあっという間でした。
毎日会いに行きました。