A12.エキノコッカスは通常キタキツネの小腸に寄生していますが、なにかの機会にキタキツネに触れたり、あるいはその糞便などで汚染された水や生野菜を介してイヌやヒトが感染します。したがって、キタキツネに近づかない、川や湿原の水を飲まない等が予防には有効ですが、イヌには難しいかも。聞くところによれば、最近はキタキツネも人里近くまでやってくるようなので、心配ならば動物病院に検査を依頼してはいかがでしょうか?
なお、エキノコッカス(多包条虫)はきわめて危険な寄生虫であり、旭川市の某動物園はこの寄生虫に侵された雄のローランドゴリラが肝炎で死亡し、事態を重視した自治体の判断で閉園に追いこまれています。