A25.特定の地域を除いて、現在日常的に動物病院で扱われているワクチンは5種混合と8種混合ワクチンです。いずれもパルボ、ジステンパー、パラインフルエンザ、アデノ2型、伝染性肝炎は共通ですが、8種ではさらにコロナウイルスとレプトスピラ(2種類あります)の計3種類が追加されています。
レプトスピラの一部は人と動物の共通の病気を引き起こしますし、コロナウイルスは単独感染では毒性は低いのですがパルボと混合感染を起こすと重篤な症状を示しますので、できれば8種混合がお勧めですね。
接種時期に関しては、生後12週齢までに複数回接種、以降年1回の追加接種が原則ですが地域的な特性も考慮して主治医とよく相談してください。
また、接種後1日は安静にしてください。もし副作用が現れるとすれば接種2時間以内(アナフィラキシー)または8時間前後(Ⅲ型アレルギー)で、症状はともに顔面の腫脹です。
なおM.ダックスの一部には、家系的にアナフィラキシーを起こしやすいものがあるので要注意!