ものすごーく久しぶりに、マキシムのナポレオンパイを食べました。

羽田空港で見かけて、懐かしくて購入。
これは6分の1に切り分けた画像です。
(切り分ける前に撮れば良かった・・・。)

このナポレオンパイを初めて食べたのは
中学生のころ。

今でこそ世の中には色々なスイーツが溢れています。
稀少な材料を使ったものや、独創的なもの、斬新なもの。
1切れが食事1回分よりお高いものなどざらにある、飽食の時代。

でも当時は、「超高級で超美味なケーキ」と言ったらこれ。
食べてみたいケーキとして真っ先に名前が挙がるのは
このナポレオンパイでした。

初めて食べたときは
「世の中にはこんなに美味しいケーキがあるのねーーっ!」と
涙が出るほど感動しました。
サックサクのパイ生地、甘くて大きい苺、濃厚なカスタードクリームにはバニラの粒々、
くど過ぎないフレッシュな生クリーム・・・。

それまで我が家の記念日ケーキといえば
お菓子作りの好きな母の自家製ケーキが多かったこともあって
洗練されたその姿その味にすっかり魅了されました。

以来、年に1~2度くらいは記念日などに食べていましたが、
ここ15年ほどはすっかり他のスイーツ達に心奪われ、かなりのごぶさた。

そんな久々のナポレオンパイ。
「頂きま~す♪」
美味しい。美味しいです。
でも普通に、普通に、美味しい・・・。
涙は出なかった。

「ああ私も年を取ったんだなぁ。」としみじみ。
経験とともに舌も肥え、
滅多なことでは涙が出るほどの感動を味わえなくなっている自分がいる・・・。

美味しくて やがて切ない ティータイム
祐子作

それはきっと・・・
キラキラ輝く思い出に彩られた初恋の人、
学校中で一番素敵だったその人に、
15年ぶりに街で偶然出会ったら、
なんだかわりとフツーのヒトになっちゃってた、
そんな感じに似ている?
と言ったらマキシムに失礼ですかね・・・^m^

美味しかったんですよ!
ただ、自分が変わった(舌が肥えた)のと
世の中のスイーツのレベルが上がったのと、その両方。
myスイーツ史の貴重な一品であることは間違いなし。