パソコン化する医療機器 ②

当院で汎用する機器のなかで、ほぼパソコン化、というかパソコンそのものといっても差し支えない機器が眼底カメラです。

眼底像検査時、動物はどうしても動いてしまうため、今まで撮影が非常に困難を伴いましたが、今は携帯カメラの要領で大量に撮影し、それらから取捨選択し、画像処理を加えて、格段に診やすく診断精度も上がりました。

動物の眼底像はひとつとして同じものがなく、また左右を比較しても結構異なっており(非対称性)、非常に不思議な世界です。

ヒトと比べてもタペタムという輝度の高い美しい組織があり、指紋と同じくらい多様性に富んでいます。たとえるなら無限の宇宙を眺めるようです。