IT時代の聴診器

久しぶりに聴診器を購入しました。
今まで状況や病態に応じて使い分けていた聴診器3本のうち1本の調子が悪くなってしまい、買い換えた次第です。

聴診器は言うまでもなく「音を聴く道具」なので本来慎重に扱われるべき医療器具ですが、時には暴れる動物も相手にしますから、やっぱりダイヤフラム(=聴診する面)が傷むことも多いので、獣医師にとっては消耗品の感覚です。

最近の聴診器はIT技術の進歩で、実際の音を18倍まで増幅したり、意図的にノイズを消したり、短時間ながら一部を録音・再生したり、あるいはパソコンに赤外線通信で情報を飛ばして専用ソフトで音質分析できるものがあります(上記画像)。

電池を内蔵しているので一般的な聴診器と比べやや重く、チューブが短いものの、雑音等聞き逃しが少ない点・音質を変えられる点・リアルタイムで心拍数を確認できる点を重視して、今回大枚をはたいて購入しました。

テレビ放送だけじゃなく、聴診の世界もいまやアナログからデジタルの時代に突入しているのだ。