『求人情報サイトQ-JiN』の2011年5月度求人情報検索ワードランキングで、”動物病院”が一位だったみたい。

もともと獣医師は、一般の人に知られている以上に職域が広く、その一方で獣医師を養成する大学の数は戦後65年を経てもまったく同じですから、足りなくなるのも当然です。一部に人気職業ととらえる向きもありますが、それよりも慢性的に供給量が足りない、ということでしょう。

具体的な数値を挙げれば、獣医師の新卒は毎年わずか1000人たらず、この数は医師の10分の1、歯科医の20分の1程度ですから。

ちなみに今回の調査は、5月1日~5月31日までにQ-JiNサイト内で119,558回のフリーワード検索の検索ワードが対象だそうです。

ところで、数年前から獣医学部のない四国に獣医学部を設立する(=愛媛大学内)という案が文科省を中心になされていましたが、たとえこれが実現されても供給は満たされないことは明らか。
もっとも今の民主党が政権にいる限り、学部の増設は実現不可能だと思っています。