ようやく落ち着いたので、久しぶりに更新しました。
夏は仕事が忙しいのもありますが、今年はロンドンオリンピックを観て疲れてしまい、なかなか更新できなかった・・・。

ところでロンドンといえば、先日英国の新聞でこんな記事を見つけました。

以下、報道からの抜粋です。

英紙デイリー・メールやサンなどによると、この男性は英南西部の街スウィンブリッジで暮らす34歳の外科医、ベン・ウォーターフォールさん。先日、庭の掃除を行っていた彼がふと目をやると、8歳のカメ“アトラス”が屋外に用意したコンクリート製の水飲み場で後ろ脚だけを外に出し、頭を水の中につけて動かなくなっていた。様子がおかしいと感じた彼が持ち上げると、アトラスは呼吸を止めた状態で「完全に力を失っていた」という。

呼吸が止まり一刻を争うアトラスのために、彼は人間と同じように人工呼吸を開始。最近は事故などに遭遇した犬や猫に対し、人間の口やボンベを使った人工呼吸が行われる事例は少なくないが、カメとなると珍しいケースかもしれない。とはいえ、彼の手の上に乗る程度の大きさしかないアトラスに行うのは、当然ながら人間にするのとは全く勝手が違った様子。そこでアトラスの小さな頭全体をそのまま口の中へ突っ込むと、「鼻孔に向けて」息が入るよう人工呼吸を行ったという。

必死の人工呼吸が行われること、約6分。飼い主の愛情が通じたかのように、アトラスはやがてゆっくり自発呼吸を始めると、「まばたきをして」意識の回復を知らせてくれた。とりあえずペットを窮地から救ったウォーターフォールさんは、医者らしく冷静に検査を行ってもらおうと近くの動物病院へ急行。幸いアトラスは抗生物質の投与のみで済むほど落ち着いた状態で、事情を聞いた獣医は人工呼吸を行った彼に「よくやったな」と言って笑ったそうだ。

さすが英国、動物愛護思想の総本山だけのことはありますね。
獣医師の私も脱帽です。