<毒のお話 その③ 蛇足ながら・・>

世の中は不思議なものでいわゆる”毒”を専門に開発・研究している機関もあるようで、昨年英国で毒殺された亡命ロシア人、リトビネンコ氏の暗殺にはポロニウム210という放射性物質が使われたとか。このポロニウム210、放射能はウランの百億倍、1gで数十万人を死に至らせるという過激な物質。さすがにここまでくると精製には莫大な資金と大規模な原子力施設が必要で、これがロシア政府(=秘密警察のFSBやKGB)の暗殺関与を裏付ける根拠と英国政府は発言しています。

ところでこんな危険な物質ですが、人工衛星の電源には不可欠なものらしく、少量ながら今でも世界各国で生産が続けられているようです。もっともその85%はロシアで作られて世界各国、主に米国に輸出されているとか。毒にもれっきとした使い道があるというlことでしょうか。