新たに獣医学部誕生?

愛媛新聞の報道によれば、近い将来四国にはじめての獣医学部が設立されるらしい。四国には獣医師養成機関が存在しなかっただけに、これはいいかもしれません。

近年獣医師不足が急速に進んで(特に公衆衛生や食肉行政に携わる公務員獣医師)、全国各地に悲鳴を上げる自治体が増す中、いよいよ国も本格的な獣医師増加を目指して動き出したようです。

農水省は今月2日までに、獣医療の体制を整備するためのむこう10年間の基本方針案を公表し、獣医師会に対し労働環境の重点整備を約束しましたが、目的はもちろん行政にたずさわる獣医師の確保。

もっとも、焦ったところで獣医学部は非常に少なくて全国で年間1000人くらいしか卒業しませんし、卒業生の6割はこの不況下でも臨床志向ですから、今後20年くらいは確実に深刻な地方公務員獣医師不足が続くといわれています。
このような状況下で、新たな獣医学部の設置は問題の解決につながるのでしょうか?

以下は愛媛新聞からの抜粋です。

愛媛県と今治市が構造改革特区制度で国に提案していた今治新都市への大学獣医学部設置許可について、過去4回の提案を「対応不可」と門前払いしてきた文部科学省が、5回目の提案に対する最終回答(2月23日付)で「提案の実現に向けて対応を検討」と従来とは異なる姿勢に転じたことが9日、分かった。
 同日の県議会本会議で、本宮勇氏(自民、今治市・越智郡区)の一般質問に対し、高浜壮一郎副知事が明らかにした。(愛媛新聞)