内視鏡のお話 その① 国内編

最近外科系の学会に行くと必ず話題に上るのがラパロ。医学界・獣医学界ではいまやとってもなじみの深いコトバですが、ご存じない方に改めて説明しますと、これは腹腔鏡という内視鏡をお腹に刺して行なわれる、より侵襲の少ない手術のこと。
(Laparoscopic surgery) 

以下の画像は、実際にお腹に設置される最新のポート(器具の挿入を行なう入り口の役目をはたす)です。

このラパロ、ヒトの世界ではかなり普及していますが、獣医学領域ではいわゆる先端技術ですから、日本国内ではまだほとんど普及していません。

一方、米国獣医界ではある程度普及しており、避妊手術のほか肝臓・胆嚢の手術に汎用されているようです。
もっとも、米国で認められた医療技術はわりと早く日本国内に導入される傾向がありますから、今後は国内でも広く普及するのかな?