宮崎県の口蹄疫が、今日も猛威をふるっています。

マスコミではなぜかほとんど報道されていませんが、コトがコトだけに獣医師間ではさまざまな情報が飛び交い、私のところもメール等を通じて内情が伝わってきます。いまも奔走している産業動物担当獣医師は宮崎県内の酪農の全滅をも覚悟しているとか。そこまで事態は深刻です。

しかし、ここまで口蹄疫が大規模に流行するとは・・・。
大学時代、口蹄疫を含む家畜法定伝染病26疾患は国家試験で常に問われるため、病因・疫学から診断に至るまでしつこいくらい詳細に覚えさせられた記憶があります。(詳細を知りたい方は下記アドレス参照のこと)

http://www.niah.affrc.go.jp/disease/fact/03.html

ところで、大学では上記法定伝染病の治療について学ぶことはありません。なぜなら摘発・淘汰(=全頭殺処分)が鉄則であって、治療は必要ないのです。それだけこれらの病気がひとたび流行すると、産業界に甚大な被害が生じるということです。

この口蹄疫、じつは最初に確定診断が得られたのは、今年3月のことでした。
初期の段階でいきなり口蹄疫を疑って検体を採取した獣医師は、かなり優秀なドクターだと聴く。

ところがこれ以降今日に至るまで政府の対応は後手後手に回り、有効な手立てを講じることも無く、初期の封じ込めに失敗。

ところで、農水省の責任は極めて重大なのに、自ら陣頭指揮を執るべき赤松農水大臣はなぜか優雅に外遊とか。困ったものです。