お昼のニュースでマイケル・ジャクソン死亡の件を報道していました。なつかしい名前です。彼の全盛期、私はまだ大学在学中でした。個人的にはあまり好きではなかったのですが、アルバム「スリラー」は確かに魅力的でした。なんたってエディ・バン・ヘイレンをギタリストに迎えての録音ですからね。派手なパフォーマンスは時代を象徴するものでした。それにしても50歳の若さでの死は早すぎます。ちなみに死因は心不全とか。

その後の報道によれば、なんと彼にはプロポフォール(人の手術室ではもちろん、獣医科領域でもケタミンと並んで汎用される麻酔薬)の常用癖があったらしい。

怖いですね、プロポフォール。呼吸抑制が強すぎます。これは本来静脈注射で用いられる超短時間の麻酔導入剤ですから、安全に使うためには基本的に気管挿管が必要。でも静脈投与によって数秒で意識を失いますから、こんなんで本当に気持ちよくなるんだろうか?大いに疑問?

と思っていたら、先日読んだ「院内特殊部隊 麻酔科」という現役麻酔科医のエッセイに、プロポフォールを好きになっちゃった子供の話が出ていました。この薬、薬理学のテキストには習慣性や依存性は最小限と記載されているけど、やっぱり中枢神経系に作用するものだけに、いろいろな作用があるみたい。