私の就職活動記・・・④

試験は放り投げてしまったけど、教授に一応報告しないわけにもゆかず、後日教授室を訪ねました。事前に助教授のK先生に事の顛末を説明してあったので、M教授も笑いながら迎えてくれました。開口一番「ひどい話やな。」と憤慨。「そもそも菊池君は公務員に向かんかもしれんから、そんなところに行かんで正解や。」う~ん、さすが教授、私の性格も見抜いている・・・。教授曰く、地方公務員といっても東京都や大阪府などの大都市を抱えているところや横浜のような政令指定都市では人事体制も獣医師に対する受け皿もしっかりしているが、田舎の県職幹部連中の中にはいまだに獣医師が6年制であることを知らない者もいる。それだけに大都市は獣医師の確保が容易だが、一方田舎では慢性的な獣医師不足・優秀な人材不足に見舞われるのだ、今後もこの傾向は変わらない、と。
獣医師という職業を通して、私が初めて地域間格差を実感した瞬間でした。