今日は秋田犬の良太君(♂・1才半)が頸部を腫らせてやってきた。聞けば、散歩の途中でヘビに咬まれたとのこと。

その腫れがあまりに酷く、さすがに私もちょっとビックリ!
時間の経過とともに腫れが頸から顔まで及び、人相(犬相?)まで変わるくらいのひどい状態。しかもキズ口からの出血が受傷後6時間たっているのにもかかわらず、止まる気配がありません。まいったなこりゃ、即入院です。

いままでヘビに咬まれたわんこも多々診てきたけど、今回の良太君は今まででも一番過酷な状態かも。飼い主さんがパニックに陥るのも無理はありません。

おそらく今回はマムシによるものでしょう。佐久地方に生息する毒ヘビとしては、マムシとヤマカガシが有名ですが、ヤマカガシの毒は基本的に溶血毒ですから、せいぜい腫れてもソフトボール大です。

さいわい良太君は大型犬ですし体力もありますから、マムシに咬まれても適切に治療して処置を誤らなければ死ぬことはありませんが、小児頭大まで腫れた頚部が気管を圧迫して呼吸に悪影響を及ぼすようなら、今後一時的な気管切開も必要かもしれません。
マムシ、おそるべし!