当世動物病院事情②
私が”開業医の心がけ”として普段から留意していることが2つあります。ひとつは常にベストを尽くす事、もうひとつは自分の手に負えない疾患はすみやかに二次診療機関(大学病院もしくは専門医)を紹介する事。たとえば、全身症状の認められるリュウマチや放射線照射療法の適用となる腫瘍性疾患などは後者の典型例です。
ただ、最近耳にしたことですが、特に長野県内の動物病院では大学と交流が全くなかったり学会と疎遠であるがゆえに、いざという時大学病院や専門医をすみやかに紹介出来ない動物病院も多いようです。
もちろん東大以外は紹介状がなくても外来を受付けてくれますが、その場合はふた月くらいは待たされる事があります。ここで紹介状があればもう少し事態は改善されます。それでも最近は1カ月待ちはザラとのお話。これでは急を要する場合は意味がありません。
こんな時最も良い方法は、大学病院で上級医として働いている懇意のドクターを頼ることです。事前の電話予約で通常1週間以内、遅くとも10日以内には専門医による診察が可能になります。要はネットワークを活用し先方を拝みたおした上で強引に時間をつくってもらうわけですが、大切なクライアントのため、かわいいワンコのためなら、私は結構図々しくなれる性格かもしれない・・・元来ワタシは万事控え目な性格ですが・・・。(*^_^*)