今日はトイプードルの仔犬、クララちゃん(6ヵ月齢・♀)がやってきた。最近元気がなくて、今朝は失神したとのこと。ディフェレンタルチアノーゼを示しているため、重篤な心疾患を患っていることは間違いなし。慎重に心エコーで確認すると、どうやらPDA(動脈管開存症)みたい。これは仔犬に多い心臓の奇形です。(>_<)

やばいな、こりゃ。はやく穴をふさがなきゃ体が持ちません。もっとも安全確実な方法は、レントゲン透視下で血管からコイルを入れて穴をふさぐこと。いわゆるインターベンショナルラジオロジーの出番です。

ただここまで行くと、個人開業医のレベルを超えるワザですから、診断は下せても治療は大学病院に依頼せざるを得ません。 年末だけに、大学病院も入院を伴う予約診療には限られた枠しかありませんが、、そこは長~い長~い付き合いです、なんとかかんとか緊急の理由を並べて無理をいって、2日後に外科の予約を取りました。(~o~) 自分でも大学に対して「ワガママ言って悪いな」と自覚をしていますが、少なくとも私を信頼して頼ってくる飼い主さんの希望だけはなにがなんでも応えたいと思うとこうなっちゃうんです。 m(__)m クララちゃんが元気な姿で2010年を迎えられますように!!!