本日の診療も無事終了。今夜は久々に入院動物もホテルのお預かりもなし。そこで連日の疲れを癒しにマッサージに出かけました。マッサージ終了間際の23時、ミセス菊池より携帯に電話。なんでもキャバリアが竹串を飲み込んでしまったとの事で飼い主さんがもかなりあせって電話して来ているとのこと。え、キャバリア!?キャバリア好きの僕としては、キャバと聞いたら診ないわけにはいきません。遅い時間でしたが来院を指示し急ぎ帰宅しました。
早速レントゲンを撮影。通常の撮影ではエックス線透過性の異物を確認出来ませんでしたが、改めて今度は造影剤を飲ませて撮影すると竹串が見事に描出されました。やばいなこりゃ。問診によれば、かなり太く先が鋭い竹串とのこと。レントゲン像とも一致。このままでは穿孔もしくは腹膜炎になるおそれがあります。飼い主さんと協議の上、開腹手術に踏み切りました。
手術開始は午前0時。開腹してみると、なんと胃の中にはティッシュがギッシリと詰っています!数にして2枚重ねの約10セット分くらいです。ようやく竹串を確認して取り除きましたが、その尖端は穿孔寸前の状態。ふぅ~、開けて良かった!!命拾いしたねキャバちゃん!!これで世のキャバの命がひとつ救われました。
手術後も点滴処置や経過観察などで朝まで妻と交替で看護にあたったので、睡眠不足で一日つらかったけれど、可愛い瞳で見つめるキャバちゃんと目が合うと、疲れも吹き飛ぶのでした。