最近ミニチュアダックスフントにPRAという疾患が増えています。正確には「進行性網膜萎縮症」という病気で治療が遅れると高い確率で失明に至ります。
いままでは盲導犬のある家系に発生していたことが学術的なデータとして一部臨床家に知られていましたが、最近はなぜかミニチュアダックスに多く認め、当院でも月に1頭くらいの頻度で確認されます。いわゆる遺伝性疾患として分類されていますが、発生要因として近親での交配が強く疑われています。
網膜の詳細な観察(額帯式の双眼倒像鏡や眼底カメラ等)ですぐに確定診断出来ますので、散歩中にモノによくぶつかる等気がかりな症状がありましたらまずは動物病院を受診しましょう。