まだ都内で代診をしていた頃、整形外科を得意とする先生の病院を何件か訪ねたことがありました。整形外科の分野で、指導的立場で活躍している先生は今も昔もみな恐ろしく似通っています。

その特徴を一言で言い表すなら、「せっかちでわりと短気なのに、なぜか例外なく釣りが好き!」という一点に尽きます。

気が短いのにどうして静寂が要求される釣りに凝ってしまうのか理解に苦しみますが、ツールマニアという点では整形外科と共通する何かがあるのかもしれません。

かつて、そのスジの権威である●山先生(=当時A大学整形外科)が中型犬の前十字靭帯断裂の整復手術に、釣り糸であるリーダー糸を使っているのをみて驚いたことがありました。いくらなんでも仕事に趣味の品を入れちゃっていいんかなあ・・・、と思ったけど、先生いわく「人間用の人工靭帯やら特注のナイロン糸やら輸入硬膜の加工品やらをさんざん使ってみたけど、これに優る材質はないんだよな~」

いざ自分が使ってみると、硬さといい、しなり具合といい、これが実にいい感じなんです。今ではこのリーダー糸(もちろん釣り糸)を使う方法が標準的な手術手技として確立されてます。

●山先生、その後大学を辞して名古屋で動物専門の整形外科病院を開業されました。「東日本の大御所」として今も現役で活躍されています。名古屋に行くことがあったら、一度お訪ねしたいな~。(*^_^*)

ところで東の大御所が●山先生なら、西の大御所は●口先生です。この先生、腕は超一流ですが、なにせ辛口で個性的!というかものすごい毒舌なんです(怖くてこれ以上書けない)。

でもね、在野にあっても田舎に居ても間違いなく大学の専門医以上のメスさばきですから、誰も何もいえない・・・。

いうなれば●口先生は獣医界のブラックジャックです。もっともちゃんと獣医師免許はお持ちのようですが・・・。