きょうはウエルシュコーギーと紀州犬のミックス犬、ハッピー君(♂、2歳半、18kg)がやってきた。咬み癖が治らず飼い主さんのみならず近隣の子供まで咬むに到って、訓練士の意見も参考に犬歯の切断を希望されました。したがって本日来院の目的は、麻酔下で4本の犬歯切断を含む歯牙の研磨と歯冠形成です。

名前とは裏腹にかなり攻撃的で院内でも吠えまくり、お預かりする際にも「先生、くれぐれも気をつけて下さい、先日私も咬まれて外科で縫ってもらったところです」、と飼い主さんがえらく気にされる状態。

猛犬の扱いにはかなり慣れているつもりでしたが、今回ばかりはかなり大変だろう・・・、ちょっと心配になりました。スタッフと今後の処置について綿密に打ち合わせをしていたら、なんとそのうちのスタッフのひとりにいきなり懐いてスリスリしているではありませんか。それでも飼い主さんの言う「前科」があるだけに細心の注意をしつつ甘えさせながら鎮静剤の投与や静脈の確保を続け、なんとか麻酔導入完了!

ここまで来ればあとは問題ありません。全て予定通り、施術は完璧でした。それにしてもなぜこの”問題犬”がスタッフのひとりにいきなり甘えて慣れ親しんだのか、不思議です。