3歳半の♂のフレンチブル(龍之介君)がやってきた。いつもお父さんの晩酌に付き合ってつまみを貰うのが日課になっているという幸せ者ですが、なんと昨夜はお父さんの目を盗んで焼き鳥を串ごと飲み込んだらしい。らしい・・・、というのは、お父さんが席を立ったその隙に一本だけ拝借したようで、席に戻ると焼き鳥串が一本足りない。他のおつまみの位置関係は保たれたまま。ただ、お父さんも酔っ払っていてはっきり思い出せない。自分で食べた気もする。

一方、奥さんは串の数が明らかに少ないといわれるので、龍之介君元気だけど、念のためレントゲン単純撮影を実施。
すると胃内にそれらしい陰影が認められました。まずいな、こりゃ。今度は改めて二重造影撮影で確認すると、明らかに串状異物が描出されました。しかもその長さと腹腔内の位置からみて、明らかに消化管穿孔間違いなし。

飼い主さんに異物の写った写真を見てもらって確認したところ昨夜の焼き鳥の串に違いないとのこと。さっそく手術で摘出しましたが、それにしても12cmの串を焼き鳥のついたままよく飲み込めたものです。この荒業には多少のことにはびくともしないスタッフ一同も驚嘆!私は子供の頃観た「剣を飲むマジック」を思い出しました。

PS
龍之介君は先ごろ無事退院しました。ちなみに焼き鳥のお肉は鴨肉で龍之介君の大好物だったようです。いまもお父さんの晩酌のお供を律儀に勤めているようです。お幸せに!(^・^)