きょうはチワワのちびくん(オス、11歳)の手術です。
膀胱内に結石が2つ、尿道内に4つ、計6つ。

すでに長年糖尿病を患っているうえに、
いよいよおしっこが出ないなんて、
う~~~ん、辛すぎるのだ。
膀胱の結石は予定通りの切開で摘出しましたが、
難しいのは尿道結石の摘出後です。

チワワのような小型犬は尿道がとても細く、
切開部から結石を除いた後、ここをうまく縫合しないと
尿道が術後狭窄する恐れがあります。

もっとも、チワワのような超小型犬では、
よほど上手に縫合してもその可能性が排除出来ず、
尿道が多少短くなりますが、万全を期して
会陰前部に新たに尿道口を造ることが定石。

この手技を造瘻術、新たな尿道口をストーマといいます。

というわけで、今回、ストーマ造りました。

髪の毛より細いナイロンの糸で、やや斜めに切開した
尿道を皮膚に慎重に張り付けるんです。

元々このような細かな縫い仕事が大好きで、
代診時代の院長先生からは冗談交じりに

「菊池先生はきっといいお針子さんになれるね!」

なんて言われていましたが、
最近は老眼が出てきてちょっとつらい。(*_*)

医療用の拡大眼鏡、買っちゃおうかな。
とりあえずりーちゃんでイメージしてみました。