2019年2月〇日
膵炎治療の新薬発売を記念したセミナーに行ってきました。
この新薬、かつてヒト用として研究・開発されていたものが、
製薬業界再編の波にもまれて一旦消えてから、
研究開発者たちの努力と執念で、
改めて動物薬の世界で発売になった変わり種。
ここまでだったらいくらもありそうな話ですが、
このお薬はその作用機序-特定の白血球の遊走を
選択的に阻害する-が、世界にも例のないもので、
膵炎治療のブレークスルーとなりうるもの。
このユニークな作用機序から、今後様々な疾患への
応用も期待できそうです。
なにより、
「世界初、日本初、まったく新しい発想の薬」
というのがいいですね。
現在日本でしか入手出来ない薬ですが、
来年には米国で認可され、2年後には欧州での
発売が予定されているとか。
2019年2月〇日
今日は毎年この時期みなとみらいで開催される
獣医内科学アカデミーに行ってきました。
じつは年末楽しみにしていたセミナー、
いざ行こうとしたら、新幹線の変電所トラブルで
運行が停止、最終的に出席を見送りの憂き目に
あっていたので、今回もちょっとだけ心配したけど、
難なく行けました。

先週から愛知や岐阜で豚コレラが連続して発生しており、
地域によっては応援に駆り出される先生方もいたようで(T_T)、
今年のセミナーは、例年より参加者が少ない様な気がしました。
駆り出された先生方は、精神的にもかなりつらかったみたいです。
ご苦労様でした。
2019年1月〇日
みなさん初夢は見ましたか?
初夢とは
①12月31日夜に見る夢だという説と、
②元日の夜寝てから見る夢であるという説、
③すでに新年を迎えてから初めて見る夢、
という、3つの説があるそうです。
ちなみにこの③が正しい説ならば、
私は初夢を見たことになります。
初夢は、獣医師国家試験に関するもので、
出題された問題の正答が絞れず(問題は5択)、
おろおろと困っている夢でした。
もう免許を取得してかなり経つのにね。
国試に関する夢は年に2,3回見ますが、
細部は遅刻しそうだったり、写真判定の図が
無かったり、会場で迷ったり等々様々ですが、
見る時期は冬~春ばかりなので、この時期
受験報道が多くなることと関係あるのかな、
と個人的には考えてしまいます。
国試の夢を見るたびに思い出すのは、
その頃ある先生に言われた
「獣医師の仕事は、とくに臨床は、
どんなに多くの経験を積んでも、
どんなに勉強に励んでも、
わからないことはなくならない」
という言葉です。
獣医学が自然科学に根差している以上、
解明されていないことが存在するのは
ある意味当然といえば当然でしょうが、
優秀かつ経験豊富なその先生の言葉に、
駆け出し当時の私は衝撃を受けました。
私自身はこの言葉の意味を、
「獣医師として臨床に携わる以上、
新たに学ぶことを怠ってはならない!」
という戒めの意味に解釈しています。
年の初めに見る夢としては、
富士も鷹もなすびもありませんでしたが、
実はいい夢だったのかもしれません。
2019年 1月1日
新しい年を迎えました。平成最後の年ですね。
干支は亥(=イノシシ)ということで、
毎年恒例、某製薬会社が届けてくれる
干支の人形(ゾエティスくん)を飾ることにしました。

わんこが被り物でイノシシになりきる、
ちょっとかわいいでしょ。(*^_^*)
昨年はお隣の岐阜県・愛知県において、
野生イノシシを感染源とする豚コレラ(法定伝染病)
が家畜に発生して大変なことになっていましたが、
今年一年が平穏で感染症の少ない年でありますように!
2018年12月29日
世の中は昨日28日をもって仕事納めみたいですが、
当院は本日29日が仕事納めです。
年末年始は体調崩さないでくださいね。(*^_^*)
2018年12月〇日
我が家のわんこ、りーちゃんとるーちゃんが
いなくなって初めての年末年始を迎えます。
とっても淋しいので、気分転換に
「キャバリアだらけの小さなカレンダー」
を購入しました。

いいものですね。眺めているだけで、
気分がほっこりしてきましたよ。(*^_^*)
来る2019年が飼い主さんにとって、
よい年でありますように!
また動物たちにとって、
よい年でありますように!
そして可愛い動物たちに巡り合えますように!
2018年12月〇日
早いもので、もう師走です。
午前の診療が終わってふと外を見たら、
なんと、イノシシが病院前の大賀通りを
南から北に向かって、疾走していきました。
すると突如やや西に方向転換して、
東急ハーベストの駐車場に侵入後、
今度はそのまま東雲の交差点まで
一直線に抜けたようです。
軽井沢は山に囲まれていますから、
今までもキツネやタヌキ、そしてまれに
サルやカモシカを見ることがありましたが、
イノシシは初めて見ました。
「猪突猛進」といいますが、たしかに
ものすごい勢いで駆けていきました。
これ、ヤバいスピードです。
昼過ぎにクルマで銀行へ行く際にも
交差点前で再びこのイノシシに遭遇、
しかも旅行者が近くを歩いていてビックリ!
あの勢いで衝突したら確実に大けがです。
安全確保の為、警察と役場に連絡しました。
来年の干支はたしかイノシシだけど、
アピールにはちょっと時期が早かったみたい。
ちなみに年末の診療最終日は12月29日、
新年の診療開始は1月4日からになります。
2018年11月19日
今日は特別な一日。
15回目の開院記念日です。
15年間、振り返ればいろいろありましたが、
想えば周囲の人々に支えられて、
ときにはわんこやにゃんこたちに癒されて、
なんとか、ここまでやってこれたと感じています。
これからも、動物たちの幸せを願って、
15年前の初心を忘れずに、
飼い主さんの気持ちを大切に、
がんばってまいります。
2018年11月〇日
二週連続で学術講習会に行ってきました。
今回は長野県獣医師会主催のセミナーで、
場所は長野市の獣医師会館でした。
講師の先生は都内の大学とその付属病院に
勤務されている腎臓疾患の第一人者。
講演のあと、
講師の先生と個人的にいろいろ話しこんでいたら、
こんな経験談をされました。
”若い頃から飼い主さんには折に触れて、
「飼い始めた瞬間から、わたしたち人間よりも先に
この子は死ななければならないことを理解して
飼ってください。」
という話をして、
「だからこそ、
飼い主さんには愛する動物と過ごす時間をより
大切にしてほしいし、双方の最大の幸せを願い、
そのために動物にしてあげられる
手助けこそが私の使命だと思っています。」
この2点を今も言い続けています。”
同感です。いいお話です。
このセミナーに参加出来て本当によかった。
2018年10月〇日
今日はアニコムとフジフイルムの共催による、
「慢性腸症に関するセミナー」があったので、
行ってきました。
「慢性腸症」とは、一般の人にはまず
聞き慣れないコトバかもしれませんが、
要は、どんな治療方法を試みても、
どうしても治らない、そして治せない、
最悪死に至ることもあるという、
獣医師泣かせの難治性下痢のこと。
実際、病院にやってくる下痢の子の
95%は治るけど、残りの5%くらいは
獣医師としての知識と経験と工夫によって
総合力が問われるもの。
この「慢性腸症」、
今や大学の研究者や関連企業を中心に
有望な治療方法が開発されつつあるので、
数年後の実用化を期待しています。
ところで本セミナーの会場は、
西新宿にあるアニコム本社会議室でした。
高層ビル最上階のワンフロアすべてが
アニコムのオフィス本社になっており、
全体的に近未来を思わせる素敵なつくり。
おしゃれなオフィスとして有名らしく、
よくTVドラマの撮影などに使われるみたい。
アニコム本社を訪問するのは今回初めてでしたが、
さすがアニコムさん、立派なものですね。