2016年10 月×日(雨)

君の名は・・・①

「君の名は」が大ブームになっていますが、
実は新海誠監督は高校の後輩です。

そういえば、宇宙飛行士の油井亀美也さんも
高校の後輩にあたります。

わが母校、野沢北高校は制服のない自由闊達な校風。
新海監督も油井飛行士も、この高校での3年間に
多大な影響を受けているはず・・・。

ぜひ下記のサイトも見てください。

野沢北高等学校へGO!
wikipediaで野沢北高校を検索しても面白いですよ。

2016年8 月×日(晴)

今日はハナコちゃん(パピヨン、♀)が関節の手術にやってきた。

一般に、関節の手術は難易度が高く、
手を出す先生は比較的少ないのですが、
代診時代世話になった先生がこの道の権威だったので
私はこの分野が大好きなのだ。

近年、関節に限らず整形外科の分野は
道具や設備に多額の投資が必要なうえに、
技術の習得にもあるていど時間がかかるため、
全て大学等の二次機関に紹介してしまう先生も多いとか。

べつにこれはこれで間違いはないけど、
このような状況を危惧してか、最近になって
大学の専門医と医療器具メーカーがタイアップし
整形外科の技術習得コースを開催しています。
結構高額みたいだけど、やさしく教えてくれるので盛況みたい。

かつては徒弟関係の中で叱られながら技術を習得したものですが、
これも時代なのかな、だいぶ様変わりしているようです。

2016年6 月×日(曇)

最近の軽井沢、アジア系旅行者が増えましたね。
アウトレットや旧軽銀座はもちろん、
レストランから温泉に至るまで、
特に中国人の割合は激増といったところでしょうか。

今日もコンビニで、ホントに楽しそうに
買い物している人たちを見ました。
店内は私以外、みんな中国人とその家族。

日本人が旅先のロンドンやニューヨークで、
whole foodsとか地元のマーケットをのぞいて
買い物を楽しむ感じなのかな。

うちの病院が大賀通りに面しているせいか、
わんこを散歩させていると、以前は
「万平ホテルはどこですか?」とか、
「東急ハーベストはどこ?(うちの隣です)」
といった質問を多く受けましたが、このところは、
さほど知られていない食堂やペンションについて
尋ねられることが増えました。

もしかしたらロンリープラネットあたりから
情報を得ているのかも?

一度どんなお店が紹介されているのか、
読んでみたいものです。

2016年3 月×日(晴)

きょうはチワワのちびくん(オス、11歳)の手術です。
膀胱内に結石が2つ、尿道内に4つ、計6つ。

すでに長年糖尿病を患っているうえに、
いよいよおしっこが出ないなんて、
う~~~ん、辛すぎるのだ。
膀胱の結石は予定通りの切開で摘出しましたが、
難しいのは尿道結石の摘出後です。

チワワのような小型犬は尿道がとても細く、
切開部から結石を除いた後、ここをうまく縫合しないと
尿道が術後狭窄する恐れがあります。

もっとも、チワワのような超小型犬では、
よほど上手に縫合してもその可能性が排除出来ず、
尿道が多少短くなりますが、万全を期して
会陰前部に新たに尿道口を造ることが定石。

この手技を造瘻術、新たな尿道口をストーマといいます。

というわけで、今回、ストーマ造りました。

髪の毛より細いナイロンの糸で、やや斜めに切開した
尿道を皮膚に慎重に張り付けるんです。

元々このような細かな縫い仕事が大好きで、
代診時代の院長先生からは冗談交じりに

「菊池先生はきっといいお針子さんになれるね!」

なんて言われていましたが、
最近は老眼が出てきてちょっとつらい。(*_*)

医療用の拡大眼鏡、買っちゃおうかな。
とりあえずりーちゃんでイメージしてみました。

2016年2 月×日(晴)

今日はパシフィコ横浜(内科学アカデミー)に行ってきた。
軽井沢を朝6時半出発して8時半すぎに着。
軽井沢からだとかなり遠いね、横浜は。

う、、、すでに入口から混みあっている。
時々参加する学会ですが、今年も盛況だな~。

総合受付の横でなにやら整理券を配っているのでのぞくと、
お弁当の引換券を配っていました。

協賛企業が先着数百人分にお昼のお弁当を
提供してくれるらしい。

いいねえ、素晴らしいサービスじゃないか!
早速私も引換券を受け取りました。

お昼にはこのお弁当ありがたくいただきました。
ちなみにこの日は幕の内弁当、私の苦手な海老チリ入り。
なんてこった!((+_+))

ところでサービスといえば、
最近の学会は冊子や抄録集を当日配ることがなく、
事前にPDFファイルで配布されることが多くなりました。

私が聴講した循環器関連のセッションも、
●PDFファイルをダウンロードして印刷し持参する年配の先生、
●会場でwi-fiににアクセスして講義のページを開く若い先生、
●会場の受付で慌てて抄録集を購入して聴講する多忙な先生、
きれいに3分の1ずつ分布していました。

学会に参加するスタイルも
一昔前?とはずいぶん様変わりしていますね~。

2016年2 月×日(晴)

近日中に犬のアトピー性皮膚炎の新薬が発売になるみたい。

今までの治療方法とは作用機序の異なる画期的な薬剤で、
すでに欧米では認可・使用されて1年くらい経過という。

アトピー治療にかかわらず、獣医療ではヒトでエビデンスのある
お薬を動物にも使用していく、というルートがほとんどですが、

しかし今回、このお薬は犬のアトピー治療のみを目的に開発され、
かゆみを伝える神経のブロックで騒痒感を遮断するとか。

従来の抗アレルギー剤や各種免疫抑制剤、ステロイド剤とは
まったく異なる化学構造であり、これらと一線を画するものの、
その即効性、止痒作用はステロイドと同等。

その一方で、ステロイドによる副作用は心配しなくてもよいので、
飼い主さんとしても安心できます。
いいですね、夢のようなお薬ですね。

ただ、新薬だけに長期投与の安全性データの蓄積はこれからとか。

セミナーを視聴する限りにおいては理想的なお薬です。
これほどのお薬がヒトに先駆けて獣医療で先行発売に
なるとは驚き、というか不思議です。
ところで今年2016年の6月、フランスのボルドーの大学で
世界獣医皮膚科学会が開催され、
このお薬をはじめ、注目の新薬がいくつか発表される予定。

私自身は下戸ですが、おいしいワインも提供されるとか。

いいなあ、フランス。
お金と時間があったら行ってみたいですね。

2016年2 月×日(晴)

村上春樹の「村上さんちのところ」が面白い。

一般人がメールでジャンルを問わず質問して、
村上春樹氏が片っ端から返信するという設定。

氏の回答がユニークでもちろんいいんですが、
質問者の質問も意外や意外、これまた面白い。

世の中は、面白い考え方や不思議な感覚を持った人、
自分にはない視点で物事をとらえられる人
であふれているんだな~、
といまさらながら思い知らされました。

面白すぎて昨夜はちょっと夜更かし、
今朝は起きるのがつらかった・・・。

2016年2 月×日(雪)

今年は雪が少なくて楽だな~~~、
なんてのん気に構えていたら、
いきなり1月18日頃大雪になってしまいました。

こんな時に限って、除雪機の調子がいまいち。
今回だましながらなんとか使ってみたものの、
完全にダウンしてはこちらも大変!!!

購入して10年、その間整備といえばバッテリー
交換ですから(素人はこのくらいしかできません)、
この際点検を兼ねて、修理に出しました。

そして今日一週間ぶりに除雪機が戻ってきました。
整備後だけに、すこぶる調子が良いのだ。

人間だって、動物だって、年に一回検査を受けるんだから、
機械とはいえ、うちの除雪機ももう少し頻繁に整備すべき
なんだろうなと思いました。

2016年2 月×日(曇)

みなさん、動物にも血液がかたまりにくく、
出血傾向を認める病気があるのをご存知ですか?

世界史ではロシア皇太子アレクセイの話(血友病)が有名ですが、
動物の世界では犬種によってかなり正確にわかっています。

具体的には、「先天的に血液凝固因子を欠く」犬種として、
ドーベルマンピンシャー、グレートピレネース、ビーグル、
シェパード、最近ではウエルシュコーギーペングローブ
が遺伝的に高いリスクを負う、といわれています。

そうはいってもほかの疾患に比べたらまれな疾患であり
血液の専門家いわく、確率的には
一人の獣医師が一生に一度か二度診る程度、とか。

大学の先生と話していると
「これが意外に多いんだよ。想像以上だね。」
とはいいますが。

私もかつてグレートピレネースで一度だけ経験しましたが、
先日、久しぶりに血液凝固障害を強く疑うケースを診ました。

ただしこれは本当に先天的なのか、じつは後天的なのか
最終的な判断には至りませんでしたが・・・。
ところで血友病の歴史はかなり古く、紀元2世紀
古代バビロニアの書に記載があるという。

「子供が二人続けて割礼で亡くなった場合(失血死!)は、
3人目は割礼を受けなくてもよい」、という内容らしい。
すごい話で驚きました。

十分な医学の知識がなかった時代でも、
人々は経験からなにがしかの知見を得ていたのでしょう。

2016年1 月×日(曇)

最近は保険に加入している動物が多いな~、
と感じていましたが、どうやらこの傾向は全国的みたい。

アニコムやアイペットなどとの契約件数は
全国で2011年度は61万5千件でしたが、
なんと昨年(2015年)は105万件を突破。

わずか4年で72%プラスという激増ぶり。

日本人はペットを家族として大切にするうえに、
いざという時に備える日本人の几帳面さが
契約増に反映されている気がします。

経済紙の分析によれば
ペットの数は減っても保険契約は増加する、
というこの傾向は、しばらく続くそうです。

ところでよく飼い主さんから、
「動物の保険って加入したほうがいいんですか?」
と訊かれます。

保険会社のスタッフじゃありませんから
あくまで個人的な感想になりますが、

「病気がちの場合はたしかにお得です。」
「病気、けがのない場合お得感はないけど、
お守りと考えてもいいのかなあ。」

と答えています。