2016年1 月×日(曇)
きょうはストーブちゃんがやってきた。
ストーブちゃんは耳のながいロップイヤー種の
かわいいうさぎちゃん(オスの11歳)なのだ。
最近はうさぎも長寿になってきて、10歳以上も
けっして珍しくありません。
もともと種類によってうさぎの寿命には幅がありますが、
10年くらい前までは6~8歳が平均的だった気がします。
今は間違いなく10歳以上でしょう。
ところでストーブちゃんの病気は腫瘍性疾患。
全身麻酔下にて、外科の適用です。
寿命が延びると腫瘍性疾患も増えてくるのは、
人に限らず、犬も、猫も、そしてうさぎも同じです。
2016年1 月×日(晴)
少子高齢化が報じられるようになって久しいけど、
人口減社会に突入している以上、
わんこ、にゃんこの数が減るのは当たり前。
2015年度の飼育頭数は、
わんこ=991万頭、にゃんこ=987万頭。
わんこ数は2008年まで増え続けていましたから、
ピーク時わんこ=1310万頭(2008年)でした。
ここ7年で1000万頭を切るまでの減少は
不況知らずのペット産業に衝撃を与えたと
いわれていますが、人が減る以上仕方がないこと。
ちなみに
全国15歳未満の子供の人口=1617万人、
犬と猫の飼育頭数合計=1978万頭。
この数字をどう見るか、
少子高齢化はあらゆる分野に衝撃をもたらす、
今後の10年でニッポンは激変すると確信しました。
2016年1 月×日(晴)
久しぶりにメガネを新調しました。
今度のフレームは佐藤オオキ氏(nendo)による
斬新なデザインで、なんとヒンジのないメガネ。
新春の挨拶に来たプロパーの方々は一様に、
「いいですね~~~、似合ってますよ!」
とほめてくれます。(^^♪
こりゃ半分以上お世辞だな~、とは思うけど、
けっこう単純な性格なので悪い気はしません。
よし、この一年このメガネで仕事頑張ろう!
おかげで労働意欲がわいてきた。
ところでこのメガネ、成り立ちも奇抜ですが、
オプションで提供されているケースも
本体に負けないくらい奇抜なデザイン。
既成概念にとらわれない彼の豊かな才能が
ほんとうにうらやましい。
2016 1 月4日(晴)
仕事始めです。例年になく暖かなお正月でした。
年末~年始にかけていきなり風邪をひいたりして
すでに無病息災は達成困難。(*_*)
今年のスローガンは「一病息災」に改めようか。
2015年12 月×日(晴)
循環器の専門誌を見ていたら、なんと
高血圧の治療ワクチン開発が急ピッチで進展しているとか。
大阪大学のグループがラットと犬ですでに成功したという。
個人的には猫で成功してくれたら・・・いいなあ。
それにしても、びっくりポンである。
そもそもワクチンといえば、今まで予防に使われる
と信じられていましたが、今回は純粋に高血圧治療。
作用機序は専門的になるのでここでは省きますが、
1回の投与で数か月間の効果が期待できるみたい。
この高血圧治療ワクチン、
近い将来かなりの確率で実用化されると思う。
もちろんこの研究グループ、
最終的にヒトでの実用化を目指しているとは思いますが、
大村先生の発見したイベルメクチンのように、
獣医療でもきっと革新的なものになるでしょう。
2015年11 月×日(晴)
最近私が読んで面白かった本を紹介します。
「ゴリラの森でウンチを拾う」
週刊誌の書評でも紹介されていたみたいですが、
私は獣医学関連書籍のDMに混じっていたチラシで、
この本の存在を知りました。
腸内細菌に関する内容がメインですが、
著者の冒険談、体験談を交えて
平易な文章でつづってありますから、
必ずしも専門知識は必要ありません。
職業柄、検便は私の日常業務ですから、
楽しく読みました。
うんちの奥深さを知らしめる一冊です。
動物好きの皆さんにも
ぜひ読んでいただきたいと思います。
2015年11 月×日(晴)
最近玉ねぎ中毒は
さすがにほとんど診なくなりましたが、
その一方でよく訊かれるのは、
キシリトール誤飲による中毒。
けっこう電話での問い合わせが多いです。
以下はウォールストリートジャーナルからの抜粋ですが、
アメリカでも事情は似ていますね。
「キシリトールはガムのほか、ミント、ガム状のビタミン剤、
歯磨き、一部のピーナツバター、メラトニンの睡眠薬に
使われている。
カロリーが砂糖の3分の2ほどで、
糖尿病の人にとっては
砂糖より安全だ。
虫歯予防の効果を示す研究を挙げるガムメーカーもある。
キシリトールは植物から採取される糖アルコールの一種で、
人間は耐性があるが
犬が摂取すると急激にインスリンが分泌され、
低血糖症状を引き起こし、
発作や脳障害につながる恐れがある。
肝不全の危険もある。
米国動物虐待防止協会(ASPCA)は
2004年にキシリトール
関連で82件の電話を受け、初めて警告を発した。
2014年には3727件の電話があり、
少なくとも11匹が死亡した。
報告されていない事故も多いとみられ
同協会では
実際の中毒事故はこれより多いとみている。
キシリトールは
ネコにとっても毒なのではないかという
懸念もあるが、
それを裏付けるものはほとんどないという。
ウシやヒヒなど他の動物に
有害な可能性もある。」
中毒事故も古典的なものから、
最近は変化しているんですかね。
2015年11 月×日(晴)
最近PC、プリンターとも
ほぼ同時に不安定になってきたので、
本日両方新調しました。
いずれも開業から数えて3代目です。
仕事で酷使するせいか、
だいたい4年間で使い切る感じになります。
新品のPCやプリンターを目の前にすると
気分は盛り上がりますが、
患者管理ソフトをインストールしたり、
バックアップデータを復元したり、
iPADとのネットワークを確認したり、
設定だけで1日かかりのお疲れモード。
それにしても最近のプリンターは
かなり進化していて、
PCを経由せず、
直接iPADやスマホからアクセスして
印刷できたりして便利です。
いろんな機能、楽しい機能満載ですが、
なぜかB6用紙の印刷設定がありません。
農水省の定める狂犬病予防接種証明書などは
B6規格にのっとっており、この設定は動物病院に必須。
B6用紙の用途は、
いまやそのほとんどが医療機関に限られ、
一般社会ではA5までで、
それ以下はハガキ・封筒対応だとか。
ちなみにB7サイズはパスポートの大きさ。
結局オリジナル設定で定義して
使用出来るようになりましたが、
汎用サイズでないと、
用紙設定すら面倒になりかねません。
B6サイズとは獣医師になって以来の長い付き合いだけど、
やがてB6も消えてゆく運命なのでしょうか?
201511 月×日(雨)
今日は、うちのワンコ
りーちゃん、るーちゃんの健康診断をしました。
11月は誕生日じゃないけど、
病院が少し暇になる時期なので、
例年この時期にじっくり診ています。
ちなみに現在、
リーちゃんが12歳2ヶ月、
るーちゃんが13歳7ヶ月です。
りーちゃん
るーちゃん
キャバリアなので若いころから
弁膜疾患(心不全)はありましたが、
6歳頃からお薬を飲んでいるためか、
進行はかなーりゆるやか。
キャバリア、弁膜疾患、という共通点はあっても、
性格はそれぞれ。
りーちゃんはおっとりしていて
どんな検査や処置も大抵平気ですが
レントゲンだけは苦手。
レントゲン室ではたまーにちびります^_^;
るーちゃんもかなり我慢強いのですが
心エコー検査が苦手です。
長時間、あお向けにされるのが怖いのか
検査中にも関わらず、
勝手に検査台から飛び降りて
自分の部屋に帰ってしまいます(・o・)
検査が好きな子はいないかも知れませんね。
りーちゃん、るーちゃんの結果は
概ね問題なし。ほっ。
この調子で、20歳くらいまで
元気でいてくれるといいな~~~、と
期待しています。(^◇^)
2015年10 月10日(晴)
麻酔用の生体モニターを入れ替えました。
以前使っていたものが壊れたわけではありませんが、
監視機能が増えたうえに、とっても使いやすくなったのだ。
私個人は全身麻酔に絶対の安全性を求めているので、
けっして安くはありませんが、いいお買い物です。