2016年2 月×日(雪)

今年は雪が少なくて楽だな~~~、
なんてのん気に構えていたら、
いきなり1月18日頃大雪になってしまいました。

こんな時に限って、除雪機の調子がいまいち。
今回だましながらなんとか使ってみたものの、
完全にダウンしてはこちらも大変!!!

購入して10年、その間整備といえばバッテリー
交換ですから(素人はこのくらいしかできません)、
この際点検を兼ねて、修理に出しました。

そして今日一週間ぶりに除雪機が戻ってきました。
整備後だけに、すこぶる調子が良いのだ。

人間だって、動物だって、年に一回検査を受けるんだから、
機械とはいえ、うちの除雪機ももう少し頻繁に整備すべき
なんだろうなと思いました。

2016年2 月×日(曇)

みなさん、動物にも血液がかたまりにくく、
出血傾向を認める病気があるのをご存知ですか?

世界史ではロシア皇太子アレクセイの話(血友病)が有名ですが、
動物の世界では犬種によってかなり正確にわかっています。

具体的には、「先天的に血液凝固因子を欠く」犬種として、
ドーベルマンピンシャー、グレートピレネース、ビーグル、
シェパード、最近ではウエルシュコーギーペングローブ
が遺伝的に高いリスクを負う、といわれています。

そうはいってもほかの疾患に比べたらまれな疾患であり
血液の専門家いわく、確率的には
一人の獣医師が一生に一度か二度診る程度、とか。

大学の先生と話していると
「これが意外に多いんだよ。想像以上だね。」
とはいいますが。

私もかつてグレートピレネースで一度だけ経験しましたが、
先日、久しぶりに血液凝固障害を強く疑うケースを診ました。

ただしこれは本当に先天的なのか、じつは後天的なのか
最終的な判断には至りませんでしたが・・・。
ところで血友病の歴史はかなり古く、紀元2世紀
古代バビロニアの書に記載があるという。

「子供が二人続けて割礼で亡くなった場合(失血死!)は、
3人目は割礼を受けなくてもよい」、という内容らしい。
すごい話で驚きました。

十分な医学の知識がなかった時代でも、
人々は経験からなにがしかの知見を得ていたのでしょう。

2016年1 月×日(曇)

最近は保険に加入している動物が多いな~、
と感じていましたが、どうやらこの傾向は全国的みたい。

アニコムやアイペットなどとの契約件数は
全国で2011年度は61万5千件でしたが、
なんと昨年(2015年)は105万件を突破。

わずか4年で72%プラスという激増ぶり。

日本人はペットを家族として大切にするうえに、
いざという時に備える日本人の几帳面さが
契約増に反映されている気がします。

経済紙の分析によれば
ペットの数は減っても保険契約は増加する、
というこの傾向は、しばらく続くそうです。

ところでよく飼い主さんから、
「動物の保険って加入したほうがいいんですか?」
と訊かれます。

保険会社のスタッフじゃありませんから
あくまで個人的な感想になりますが、

「病気がちの場合はたしかにお得です。」
「病気、けがのない場合お得感はないけど、
お守りと考えてもいいのかなあ。」

と答えています。

2016年1 月×日(曇)

きょうはストーブちゃんがやってきた。
ストーブちゃんは耳のながいロップイヤー種の
かわいいうさぎちゃん(オスの11歳)なのだ。

最近はうさぎも長寿になってきて、10歳以上も
けっして珍しくありません。

もともと種類によってうさぎの寿命には幅がありますが、
10年くらい前までは6~8歳が平均的だった気がします。
今は間違いなく10歳以上でしょう。

ところでストーブちゃんの病気は腫瘍性疾患。
全身麻酔下にて、外科の適用です。

寿命が延びると腫瘍性疾患も増えてくるのは、
人に限らず、犬も、猫も、そしてうさぎも同じです。

2016年1 月×日(晴)

少子高齢化が報じられるようになって久しいけど、
人口減社会に突入している以上、
わんこ、にゃんこの数が減るのは当たり前。

2015年度の飼育頭数は、
わんこ=991万頭、にゃんこ=987万頭。

わんこ数は2008年まで増え続けていましたから、
ピーク時わんこ=1310万頭(2008年)でした。

ここ7年で1000万頭を切るまでの減少は
不況知らずのペット産業に衝撃を与えたと
いわれていますが、人が減る以上仕方がないこと。

ちなみに
全国15歳未満の子供の人口=1617万人、
犬と猫の飼育頭数合計=1978万頭。

この数字をどう見るか、
少子高齢化はあらゆる分野に衝撃をもたらす、
今後の10年でニッポンは激変すると確信しました。

2016年1 月×日(晴)

久しぶりにメガネを新調しました。

今度のフレームは佐藤オオキ氏(nendo)による
斬新なデザインで、なんとヒンジのないメガネ。
新春の挨拶に来たプロパーの方々は一様に、
「いいですね~~~、似合ってますよ!」
とほめてくれます。(^^♪

こりゃ半分以上お世辞だな~、とは思うけど、
けっこう単純な性格なので悪い気はしません。

よし、この一年このメガネで仕事頑張ろう!
おかげで労働意欲がわいてきた。

ところでこのメガネ、成り立ちも奇抜ですが、
オプションで提供されているケースも
本体に負けないくらい奇抜なデザイン。

既成概念にとらわれない彼の豊かな才能が
ほんとうにうらやましい。

2016 1 月4日(晴)

仕事始めです。例年になく暖かなお正月でした。

年末~年始にかけていきなり風邪をひいたりして
すでに無病息災は達成困難。(*_*)

今年のスローガンは「一病息災」に改めようか。

2015年12 月×日(晴)

循環器の専門誌を見ていたら、なんと
高血圧の治療ワクチン開発が急ピッチで進展しているとか。
大阪大学のグループがラットと犬ですでに成功したという。
個人的には猫で成功してくれたら・・・いいなあ。

それにしても、びっくりポンである。

そもそもワクチンといえば、今まで予防に使われる
と信じられていましたが、今回は純粋に高血圧治療。

作用機序は専門的になるのでここでは省きますが、
1回の投与で数か月間の効果が期待できるみたい。

この高血圧治療ワクチン、
近い将来かなりの確率で実用化されると思う。

もちろんこの研究グループ、
最終的にヒトでの実用化を目指しているとは思いますが、
大村先生の発見したイベルメクチンのように、
獣医療でもきっと革新的なものになるでしょう。

2015年11 月×日(晴)

最近私が読んで面白かった本を紹介します。

「ゴリラの森でウンチを拾う」

週刊誌の書評でも紹介されていたみたいですが、
私は獣医学関連書籍のDMに混じっていたチラシで、
この本の存在を知りました。

腸内細菌に関する内容がメインですが、
著者の冒険談、体験談を交えて
平易な文章でつづってありますから、
必ずしも専門知識は必要ありません。

職業柄、検便は私の日常業務ですから、
楽しく読みました。
うんちの奥深さを知らしめる一冊です。

動物好きの皆さんにも
ぜひ読んでいただきたいと思います。

2015年11 月×日(晴)

最近玉ねぎ中毒は
さすがにほとんど診なくなりましたが、
その一方でよく訊かれるのは、
キシリトール誤飲による中毒。
けっこう電話での問い合わせが多いです。

以下はウォールストリートジャーナルからの抜粋ですが、
アメリカでも事情は似ていますね。

「キシリトールはガムのほか、ミント、ガム状のビタミン剤、
歯磨き、一部のピーナツバター、メラトニンの睡眠薬に
使われている。

カロリーが砂糖の3分の2ほどで、
糖尿病の人にとっては
砂糖より安全だ。
虫歯予防の効果を示す研究を挙げるガムメーカーもある。

 キシリトールは植物から採取される糖アルコールの一種で、
人間は耐性があるが
犬が摂取すると急激にインスリンが分泌され、
低血糖症状を引き起こし、
発作や脳障害につながる恐れがある。
肝不全の危険もある。

 米国動物虐待防止協会(ASPCA)は
2004年にキシリトール
関連で82件の電話を受け、初めて警告を発した。
2014年には3727件の電話があり、
少なくとも11匹が死亡した。
報告されていない事故も多いとみられ
同協会では
実際の中毒事故はこれより多いとみている。

 キシリトールは
ネコにとっても毒なのではないかという
懸念もあるが、
それを裏付けるものはほとんどないという。
ウシやヒヒなど他の動物に
有害な可能性もある。」

中毒事故も古典的なものから、
最近は変化しているんですかね。