2015年11 月×日(晴)

最近PC、プリンターとも
ほぼ同時に不安定になってきたので、
本日両方新調しました。

いずれも開業から数えて3代目です。
仕事で酷使するせいか、
だいたい4年間で使い切る感じになります。

新品のPCやプリンターを目の前にすると
気分は盛り上がりますが、
患者管理ソフトをインストールしたり、
バックアップデータを復元したり、
iPADとのネットワークを確認したり、
設定だけで1日かかりのお疲れモード。

それにしても最近のプリンターは
かなり進化していて、
PCを経由せず、
直接iPADやスマホからアクセスして
印刷できたりして便利です。

いろんな機能、楽しい機能満載ですが、
なぜかB6用紙の印刷設定がありません。

農水省の定める狂犬病予防接種証明書などは
B6規格にのっとっており、この設定は動物病院に必須。

B6用紙の用途は、
いまやそのほとんどが医療機関に限られ、
一般社会ではA5までで、
それ以下はハガキ・封筒対応だとか。
ちなみにB7サイズはパスポートの大きさ。

結局オリジナル設定で定義して
使用出来るようになりましたが、
汎用サイズでないと、
用紙設定すら面倒になりかねません。

B6サイズとは獣医師になって以来の長い付き合いだけど、
やがてB6も消えてゆく運命なのでしょうか?

201511 月×日(雨)

今日は、うちのワンコ
りーちゃん、るーちゃんの健康診断をしました。
11月は誕生日じゃないけど、
病院が少し暇になる時期なので、
例年この時期にじっくり診ています。

ちなみに現在、
リーちゃんが12歳2ヶ月、
るーちゃんが13歳7ヶ月です。

りーちゃん

るーちゃん

キャバリアなので若いころから
弁膜疾患(心不全)はありましたが、
6歳頃からお薬を飲んでいるためか、
進行はかなーりゆるやか。

キャバリア、弁膜疾患、という共通点はあっても、
性格はそれぞれ。

りーちゃんはおっとりしていて
どんな検査や処置も大抵平気ですが
レントゲンだけは苦手。
レントゲン室ではたまーにちびります^_^;

るーちゃんもかなり我慢強いのですが
心エコー検査が苦手です。
長時間、あお向けにされるのが怖いのか
検査中にも関わらず、
勝手に検査台から飛び降りて
自分の部屋に帰ってしまいます(・o・)

検査が好きな子はいないかも知れませんね。

りーちゃん、るーちゃんの結果は
概ね問題なし。ほっ。

この調子で、20歳くらいまで
元気でいてくれるといいな~~~、と
期待しています。(^◇^)

2015年10 月10日(晴)

麻酔用の生体モニターを入れ替えました。

以前使っていたものが壊れたわけではありませんが、
監視機能が増えたうえに、とっても使いやすくなったのだ。

私個人は全身麻酔に絶対の安全性を求めているので、
けっして安くはありませんが、いいお買い物です。

2015年10 月9日(晴)

今年のノーベル賞(医学・生理学)を北里大学の大村先生が受賞されました。
大村先生、おめでとうございます! (^^)/

「イベルメクチン発見」はアフリカでの寄生虫疾患撲滅への貢献ばかりが
が強調されています。

しかし日本国内はもとより先進各国では、
ヒトよりも畜産業や獣医小動物臨床への寄与のほうがはるかに大きく、
おなじみのフィラリア予防薬はその代表格。

イベルメクチン製剤の登場によって、犬フィラリア感染症が制圧され、
犬の平均寿命はおよそ10年延びた、といわれています。

ここまで尽力されているわけで、獣医師会としても
大村先生になにかお祝いをされてもいいんじゃないか、
と思うのは私だけでしょうか。

ところで、私は北里大学出身ではありませんが、聞くところによれば、
北里大学獣医学部では昔から大村先生の講義があって、
イベルメクチンの開発にまつわる苦労はもちろん、
仰天の秘話、衝撃の裏話を聞けたということです。

どんな話なのか、興味ありありです。
私もぜひ聞きたい~~~!!!

2015 年 6月21日(晴)

毎年大宮で開催される大きな学会に行ってきました。
麻酔外科学会+循環器学会+画像診断学会の3学合同大会です。

毎回それぞれの学会のトピックがあって面白い学会ですが、
私の所属する循環器学会は、今回はどうも面白みにかけたので、
主に麻酔外科関連と画像診断関連を聴講しました。

麻酔外科関連のトピックはなんといってもうさぎの声門上器具の登場!
今までうさぎの全身麻酔は気管挿管が非常に困難であるために敬遠され
一部の獣医師によって細い硬性鏡を使ってなんとか行なわれていました。

細心の注意を払っても、時にはうさぎの細い気管を損傷する恐れもあり、
うさぎも獣医師もまさに命がけでしたが、ロンドンから朗報です。
体重わずか1kgのうさぎにも厳密な呼吸管理が可能になったということです。

この声門上器具を使用すると、3秒で気道確保が完了します。
ちなみに今までは呼吸を止めないように注意しつつ5分かかりました。

うさぎは哺乳動物のなかでは呼吸停止と心停止がかなり接近していますから、
この器具の登場で、今後うさぎの救命率や手術の成功率は劇的に向上するでしょう。

2015年11月19日(晴)

2003年11月19日この軽井沢で開業してから11年が過ぎ、
今日から12年目に入りました。
あっという間の11年でしたが、11年前と比べると一番の変化は「IT」。
病院を取り巻く環境はITの進展により、激変しました。

以前は新しい知見を得るためにさまざまな学会やセミナーに参加しました。
いまや内容によっては、自宅に居ながらにして、ネットで聴講可能。
移動時間がありませんから、時間の有効活用につながります。
限られた時間の有効活用、すばらしいですね。

医療機器もずいぶんと使い勝手が良くなりました。
超音波検査やレントゲン撮影によって蓄積した膨大な画像データも、
いまや一元管理が当たり前。

必要に応じてPCやiPADに送ったり、過去データを瞬時に検索・比較したり
また画像データ等をCDに焼いて大学等への紹介状とともに渡すことも
容易です。

デジタルデータを扱う以上、データの管理・保全は非常に重要になってきますが、
いまや病院内のバックアップに加えて、情報セキュリティの強化された専用回線を
利用し医療機器メーカーの運営するサーバーに直接送信します。
トラブル対策・安全性対策は万全ですね。

こんなに便利になるとは少なくとも11年前は予想出来ませんでした。
今後はたしてどんな展開がこの業界に待ち受けているのか、楽しみです。

2015年6月×日(晴)

最近左肘が痛くてどうしようもないので、軽井沢病院整形外科を受診しました。
受診するのは、数年前スキーでこけてひざを強打して以来です。

個人的には冷えかな~、なんて思っていましたが、簡単なテストの末、
診断はなんと、テニスひじ(=上腕骨外側上顆炎)とのこと。

テニスなんて、大学卒業以来数えるほどしかしていないのに。
もっとも、最近はノートPCのキーボード入力の際に、腱に異常な負担が
かかることがあるようで、30~40代のビジネスマンに多くみられるらしい。
必ずしもテニスが原因とはならない、ということですね。

PCなしでは仕事が成り立たないのだ。
まいったなあ、大事をとって休診日を増やすべき?

2015年6月×日(晴)

今年の6月はなぜか例年より獣医関連学会が多いのですが、
今年立ち上げられたVETS EXPO 2014 第一回大獣医展では、
ワークショップやセミナー、展示ブース等ありがちな企画に併せて
「恋の課外授業」と称した独身獣医師向けのパーティーを開催するみたい。

これも時代なのかなあ。
私が学生の頃は男子が6割女子が4割でしたが、
いまや獣医学部学生の7~8割は女性ですから、
このパーティー、きっと参加する男性陣を集めるほうが
難しいんじゃないだろうか?

2015年4月×日(曇)

英テレグラフ紙の2014年3月27日配信記事
「離婚を避けたい人は、農業技術者と結婚するべし」に、
職業別の離婚率に関する調査結果が紹介されているみたい。

それによると、獣医師、農業技術者、教師といった職業の人は、
ダンサー、振り付け師、バーテンダー、看護師などと比べて離婚する確率が低く、
幸せな結婚生活を望むのなら「お薦め」とか。
英国でのデータだけに、直接日本に当てはめるには無理があるけど、
看護師はともかくダンサーや振り付け師はさすがに知り合いもいないし、
私はお酒もまったく飲めませんからバーテンダーも知りません。
ただ、日本では獣医師の離婚率は必ずしも低くはないと思います。
特に獣医師同士の結婚では、リスク高いですね~~~。
これは私の個人的な感触というよりは、日本人獣医師の代表的な意見だと思います。

2015年4月×日(曇)

世間は朝から晩までSTAP細胞の件で盛り上がっていますが、
獣医師の間ではもっぱら新しく発売された2つの薬剤が関心を集めています。
厳密に言えば、すでにひとつは年末に発売済みですが、
もうひとつは日本にすでに輸入されていますが発売まではあとひと月かかるとか。

すでに発売された薬剤のほうは、新しい麻酔導入薬「アルファキサン」。
麻酔導入薬といえば、医師も獣医師もひたすらプロポフォール一辺倒でしたが、
今回はステロイド系麻酔薬という全く新しい薬です。

厳密に言うと、この薬は1970年代に一度発売されています。
開発者はオーストリアの内分泌専門医ハンス・セリエ博士。
当時は麻酔薬そのものではなく、その溶剤に対する技術的欠陥から、
医師向けも獣医師向けも相次いで発売休止に至りましたが、
21世紀の化学合成技術でみごと復活しました。

プロポフォールはいい薬ですが、マイケルジャクソンの事故といい、
文春の今週号に掲載された女子医大の事故といい、大きくイメージを損ないました。
個人的には大好きな薬ですが、製薬会社の担当者に言わせると、
少なくとも薬理学的な比較では、ステロイド系麻酔薬のほうが安全性が高いとか。
今後獣医師の麻酔の世界では主力になるのかなあ。

ちなみにヒトでは麻酔薬としての承認を得るためには莫大な経費と時間が
かかるようで、当面は獣医師だけに発売が許されるみたい。

ところでもうひとつの薬剤は、抗がん剤の一種である「分子標的薬」。
いままでヒト用の分子標的薬を動物に転用していましたが、今回の薬は開発過程で、
「この分子構造は犬の肥満細胞腫(=悪性腫瘍)に絶対効くはずだ!」
という研究者の信念と直感に基づいて商品化された優れもの。

動物専用に開発された分子標的薬の今後の臨床応用が楽しみです。