皆様から届いたご相談から掲載しています。
A50.たぶんHillsの医療処方食n/dのことではないでしょうか?これは癌に対する治療を受けている場合において、患者(患犬)に起こっている代謝異常状態の改善に確かに役立っています。ただし膵炎の既往歴のあるものに対しては禁忌です。
A49.本当です。ミツバチといえども法的には家畜です。
ただし、治療の対象というよりは、法定伝染病の発生に備えた摘発もしくは淘汰の対象とみなしているといったほうが正確かもしれません。あくまで養蜂家を守ることが目的となりますから。
A48.ペットもいうなればナマモノですから、意図せずして病弱な子犬や虚弱な猫を購入した場合にはとかくトラブルが発生しやすいものです。そこでアドバイスですが、
1)なにはともあれ元気な個体を選ぶ。
2)肛門の汚れているもの、口腔周囲の汚れているものは
消化器を患っている可能性があるので注意が必要。
3)できれば生後50日齢以降で購入するように心がける。
4)購入後のアフターケアについても、ショップの方と十分
話し合っておければ安心です。
A47.おそらく外耳炎ではないでしょうか?外耳炎自体けっして珍しい疾患ではありませんが、慢性化すると治るまでに時間がかかりますし、なにより臭いがひどくて飼い主さん自身閉口してしまいます。また、原因についても細菌によるものから真菌(カビの仲間)、はては外部寄生虫(ミミヒゼンダニ)までとさまざまですから、一度近医を受診されておくといいでしょう。
A46.ホントの話です。犬のDNAを分析して個体識別や親子鑑定はもとより、さらに遺伝性疾患発現の可能性や生まれる子犬の毛色も予測できます。
ただし、すべての動物病院がこの検査システムを導入しているわけではありませんから、検査を希望される方は事前に問い合わせてみると良いでしょう。
A45.そう、不思議でしょ?
動物は高い場所が苦手のことが多く、通常80%の動物は診察台に載せただけでもだいぶおとなしくなりますので、ご心配には及びません。
また、どうしても興奮しやすい動物には、メジャートランキライザーのような鎮静剤を投与したり、あるいは抗不安作用のあるマイナートランキライザーを併用して動物自身の気持ちと動きを静めてあげます。
ちょっと大げさな対応かもしれませんが、このような処置は動物はもちろんのこと飼い主さんや私たち獣医師の安全を守るためには必要不可欠な処置ですから、担当医からその旨申し出があった際には、すみやかに受け入れてください。
A44.ヘモバルトネラ フェリスという赤血球に寄生する原虫(小さな寄生虫)の感染によって引き起こされる血液疾患です。これにかかった猫は重度の貧血をおこし、ときに黄疸を認めますが、いまだ感染様式を含めて不明な点がある謎のおおい病気です。したがって、具体的な予防方法も確立されていません。
A43.本当です。最近なにかと注目される東洋医学ですが、獣医界では犬に対して漢方薬を適用する先生が多いようです。
ただし大学では特別に漢方を学ぶ講座はありませんから、卒後に改めて学ぶ必要があり、漢方を極めるにはかなりの時間と労力を要するとのことです。
A42.残存乳歯は今後さまざまな口腔のトラブルを引き起こす可能性がありますから、ぜひとも除いたほうがいいでしょう。実際の処置は乳幼児用の歯科エレベーターという特殊な器具を使って慎重におこないますが、処置に先立って全身麻酔が必要ですから、時には入院することもあります。
A41.残念ながら国内には動物専用の血液製剤はありません。したがって輸血が必要な際には個々の動物病院で供血犬を準備したり、あるいは低分子デキストラン製剤を血液代用液として使用します。
ただし、現在米国では犬用人工血液”Oxyglobin”が認可され救急の現場で汎用されています(もっとも、日本国内にもこれを個人輸入して実際に治療に利用している先生もいますがちょっと高額かも!)。