9月○日(曇のち雨)
続き
途中のPAで再度情報を得ながら
渋川伊香保ICで高速を降り、そこからは下道を通って
何とか吾妻峡の手前までたどり着きました。
しかし!
土砂崩れの危険があるため
その先は全車両通行禁止。
ガーン・・。
折角ここまで来たのに・・
とてつもない徒労感に襲われました。
だってラジオ(NHK群馬)では何にも言ってなかったし、
途中の道路情報にも出ていなかったのに・・。
地図を見ながら考えました。
「暮坂峠はどうだろう?」
中之条まで戻って
県道234→県道55、沢渡経由でなんとか峠を越えられないものか。
今考えたら、これって悪あがき以外の何物でもないのですが。
さっさと近くの温泉にでも泊まって、
嵐が過ぎるのを待てば良かったんです。
でもその時はなんとか帰りたい一心でした。
どんどん風雨が強まるなか、暮坂峠目指して走る走るひた走る。
対向車にもほとんど出遭いません。
道沿いの民家は皆雨戸を固く閉ざし、人がいるのかいないのか、
一筋の明かりだって漏れてきません。
心細い思いでひたすらクルマを走らせるワタクシ。
中之条のコンビニで食料を確保し、
まだまだ旅は続きます。
ここを出てからは
まったくヒトの気配が感じられない世界になってしまいました。
クルマは1台だって走ってないし、ニャンコの1匹だっていません。
昔観た映画のよう。
この世界には自分ひとり。たった一人生き残った感じ。
(日本沈没だったかな)
後にも先にもこの時ほど心細い思いをしたことはありません。
ここまでして目指した暮坂峠なのに・・
裏切られました(泣)。
まあ峠にしてみたら「何も約束してないよ」って言うでしょうけど。
どうしよう。
行ったり来たりでホトホト疲れました。
このままクルマで寝ようかなぁ。
でも強い風雨の中、明かりがひとつもない峠で夜を明かすのは、
あまりに恐ろしい。
途中の沢渡温泉はまったくヒトの気配がなかったので、
多分宿も閉めているだろうし、
仕方ない、渋川か高崎まで戻ろうか・・。
昼に東京を出てからほとんど走り通し。
時計を見ると夜の8時です。
疲れた・・。
たったひとつだけ覚えていた高崎のホテル、メトロポリタン。
104で番号を尋ね、空きを確認すると
夜間のチェックインもOKとのこと。
JR高崎駅のすぐ上だし、斜め向かいには高島屋もあるし。
ヒトが恋しい、明かりが恋しい。
最後の気力を振り絞り、ようやく高崎まで戻りチェックイン。
あー、おウチに帰りたいよぉ。
よく知らないホテルの一室で
不安な一夜を過ごしました。
(続く)
9月7日(嵐のち晴れ)
軽井沢の一部地域や小諸地域等では未だに1万3000世帯が停電しているそうです(7日20:30現在)。
台風は去ったものの、町内はまだ混乱している模様。
6年前の台風ではワタクシ「帰宅難民」になりました。
東京へ里帰りして数日のんびりと過ごし、
帰宅日の午前中には母とエステを受け、のほほーん。
台風はまだ海上の遠くにあり、
東京では雨も風もなく、「じゃあ帰るね。」「気をつけてね。」と、
タクシーに乗る母を見送ったのち、
ワタクシは霞ヶ関入り口から首都高に乗りました。
関越道の所沢あたりから少しずつ雨が降り始め、
花園ICからは風も強くなってきたので、
途中のSAで上信越道の情報を求めると
「藤岡IC~佐久ICの間は先ほどから通行止
中仙道国道18号では碓氷峠で通行止
富岡街道国道254号も内山峠で通行止め」との事。
えーーっ!どうしよう、戻ろうか進もうか・・。
再度係りのお姉さんに尋ねると
「国道353号と145号はまだ通じていますが。」
うーん、かなり遠回りになるけど渋川伊香保ICで降りて
R353からR145(中之条・草津口経由)で
北軽井沢から軽井沢に入れるかも。
とりあえず行って見よう!
だめなら引き返そう。
こうして、
「疲労コンバイ、帰宅難民でさんざんな1泊2日放浪の旅」が始まりました。
(続く)
9月6日(嵐)
台風9号の接近により、軽井沢では激しい雨が降っています。
風もかなり強く、まさに嵐。
今日は2ヶ月ぶりの終日休診日だったのですが、
入院のワンコもいますし、近くの別荘地の一部に避難勧告が出たため
「急遽ワンコを預かって欲しい」と云うご要望が多く、
結局、朝から晩まで仕事です。
しかもスタッフは休みなので、ワタクシは普段より大忙し(>_<)
避難した方達は、ヒトは近隣のホテルへ、ワンコは当院へと、
これまた落ち着かないご様子。
お気の毒です。
町内の大半は停電しているそうですし、
信号機も消えてしまっているそう。
高速も通行止め、新幹線もそろそろ怪しい感じ。
こうなると軽井沢は陸の孤島と化します。
だいぶ前の話ですが、ワタクシ東京から帰宅しようとしたのに、
何もかもがSTOPしてしまい、「帰宅難民」になったことがあります!
続きは次回・・
8月○日(晴)
前回からの出不精話つながり。
どうしてなのか不思議ですが、
ワタクシは「お出かけ好き」と見られがちです。
でも、どちらかと言えばインドア派。
美味しい食べ物があって、読みたい本があれば、
何日もどこにも出かけなくても全然平気。
おうち大好き、ゴロゴロ派です。
いま流行り(?)の干物オンナですね。
(ただし片付いてないとイヤですけど。)
翻って院長先生は、どちらかと言うとお出かけ好き。
仕事が忙しくて何日も外に出られないと、
気分転換に無性に出かけたくなるみたい。
ただ、夏場はお互い本当に出かけられないので、
その代わりに読みたい本を切らさないように気をつけています。
近所の平安堂(軽井沢って本屋が一軒しかないんですよ!)は
あまりにも品揃えが貧弱なので、
専らamazonで購入しています。
おかげで書斎は本だらけ・・。増える一方です。
りーちゃんはと言えば、近場のお散歩は大好き!
1時間でも2時間でも平気で歩きます。
でも遠出はあんまり好きじゃないみたいです。
クルマに乗るとすぐに寝てしまいますし、
知らない場所だとちょっと落ち着かないみたい。
ヒトもそれぞれ、ワンコもそれぞれですね。
オチのないエンディングですみません。^m^
8月○日(晴)
今年の夏は暑い!軽井沢で連日30℃を超えることなんて、
例年はめったにありません。
なのに今年は旧軽の諏訪神社花火大会が終わっても
まだあんまり秋めいて来ません。
明日も最高気温31℃の予報。
当院にいらっしゃる飼い主さんも、皆さん額に汗を浮かべて来院されます。
ワンコも涼しい方が好きな生き物。
(ニャンコは比較的暑くても大丈夫そうです。
やはり元が砂漠の生き物だったからでしょうか。)
院内の空調は全館冷暖房システムで、
適温に設定されていますので「わー涼しいわねえ。」と喜ばれています。
「軽井沢では珍しいわよねえ。」とも。
そう、軽井沢って「避暑地」のせいか、
クーラーのないお店がすごく多いのです!
結婚してこちらに住み始めた当初は、かなりビックリしました。
だって何十年も前と違って、温暖化の影響なのか、
軽井沢だって暑い日はすごく暑い!
じっとしていても汗が噴き出す日もあるし、
まあまあ涼しい日だって、動けば暑い。
食べれば暑い!
なのに銀行もレストランも、クーラーなし。
これじゃあくつろいでご飯食べたり出来ません。
個人のお宅はともかく、
お店や銀行のクーラーは一種の「サービス」だと思うんですけど・・。
東南アジアだっておもてなしの心はまず「クーラー」ですもんね。
まあ、あちらはガンガン効きすぎて寒いくらいですが。
そんなわけで、混んでて暑い「夏の軽井沢」は出歩かないのが一番!
とばかりに、昼はすっかり出不精な真夏のワタクシです。
8月○日(晴)
夏の風物詩。花火、スイカ、ビール、だだ茶豆・・・
そしてナマ脚、ミュール!
実はワタクシ、以前趣味でネイルアートを習っておりまして、
(今は長い爪やスカルプチュア、ジェルなどとは無縁の生活ですが・・・)
そのとき出会った数々の便利グッズのうちでも、
特にお気に入りなのが「ビューティーフットプロ」。
これはかかとなどの角質を除去する、
いわば進化した軽石とでも申しましょうか。
旅行にも必ず持って行くほどの愛用品。
片面は粗目、もう片面は細か目になっているプロ用バージョン。
バスタイムの柔らかくなった足に、
頑固な角質には粗目で、
仕上げは細か目を使ってこすります。
その後フットクリームを塗って一晩経つと、
ツルピカかかとになるんです。
この便利さを皆さんにも知って頂きたくて、
当院の一角にひっそりと(?)置いてみました。
するとどうでしょう。
ご存知の方は「なかなか置いてるところがないのよねー。」と
ご存知なかった方は「便利そう!」と、
置いた当人も驚くほど、飛ぶように売れていきます!
ちょっとしたカリスマバイヤーの気分です♪(←大げさなんだってばー。by リシェス )
ネイルサロンや東急ハンズなどにも置いてあります。
お試しあれ!
きっとやみつきになりますよ。
8月○日(晴)
当院のホテルはこのところ連日満室。
元気なワンコがたくさんいるとお世話は大変ですが、
みんなそれぞれ個性があって楽しい毎日です。
本日のお泊りはトイプー、ダックス、ウィートンテリア、トイマンチェスターテリア、
ヨーキー、ミニシュナ、フレンチブル、ジャックラッセル、ボーダーコリーです。
キャバリアも2匹来ました。(別々の飼い主さんです)
少し手の空いた時間に、当院のりーちゃんを入れて記念撮影。
みんなとってもラブリー♪
キャバ自慢ではありませんが、
お預かりしていて一番ラクなのはキャバリアですね。
人懐っこくて、無駄吠えしなくて、聞き分けが良くて、
ごはんもよく食べてくれます。
ストレスを感じなさそうなお得な性格です。
そこもラブリー♪
8月○日(晴のち雷雨)
7月は週末になると雨が多く、軽井沢の人出も例年より少なかったようですが、
今月に入って急に暑くなり、いよいよ夏本番です。
当院も朝から晩まで大忙し。
入院のペットや、夜の急患も多いのでどこにも出かけられませんし、
アルコールも×。
特に週末(別荘・観光の飼い主さん)と
月曜(週末を避けた別荘や定住の飼い主さん)の混雑が顕著です。
なるべく予約を入れて頂いていますが、
重なってしまう時は重なってしまいます。
時間帯では、午前は開院直後の9時と、11時から12時の間、
午後は15時から16時半までが特に混み合います。
上記の曜日や時間帯ではお待たせしてしまう事も多いと存じます。
また、病状についてじっくりお話出来るように、
比較的すぐに終わるペットホテルのチェックインを先にするなど、
順番も前後する場合があります。
何卒ご理解賜りますよう、お願い致します。
2007年 8月○日(晴)
英国紀行の後半は、今後ぼちぼち綴っていきます。
(毎回だとちょっと飽きて来ました・・)
(=^・^=)
さて、またもや院長先生とりーちゃんを残して、
新潟は長岡の花火大会に行って来ました。
指定席は打ち上げ場所の真ん前です。
やったー。
信濃川の河川敷を舞台に、盛大に打ち上げられる花火は、
さすが「日本一」を謳うだけあって、
それはそれは大変な迫力。
一度に5ヶ所から打ち上げられるワイドスターマインや、
広い川幅を利用した正三尺玉、
(現在国内で認められている
最大重量の火薬を使用しているとのこと。
打ち上げた際の花火の直径は、川幅を超えてはいけないそうですが、
信濃川の川幅は広いので
正三尺玉も打ち上げ可能だとか)
中越大震災の復興を祈願したフェニックス、
長岡藩の故事に因んだ米百俵花火など、
ダイナミックで綺麗で、2時間半全く飽きませんでした。
ワタクシ、昔から大の花火好き。
関東の主な花火大会や、
結婚後は北信東信地区の花火大会を制覇。
以前から「日本一」と名高い長岡花火大会を見てみたかったので、
もう大満足。
そこらの花火大会のフィナーレ級の花火が、
最初から最後まで延々続くと云う感じでした。
しかも最後のフェニックスはド迫力!
まだいらした事のない方、是非、おすすめします。
ただ新潟の夏は暑い!暑過ぎる!
フェーン現象で当日の長岡はなんと37℃!
これもめったに出来ない経験でした。
華麗な5色のワイドスターマイン
6月○日(書いているのは 7月○日です)
今夜のお泊りはバース。
バースの町は上流階級の別荘地として発展したそうです。
今日のホテル「バース・スパ」も、非日常感漂う素敵なホテル。
(これが日常の人もいるのでしょうが・・)
丘の上にあるのですが、門を入ってから玄関までが長いこと。
お部屋の装飾や眺めも素晴らしい。
チェックイン後は即プール&温泉へ。
せっかくバスの語源バースに来たのだから
温泉には絶対入らなくちゃ!
のんびりと温泉に浸かっていると、体がほぐれていきます。
ジャグジーや打たせ湯もありました。
旅程もそろそろ折り返し地点。
ビタミン剤を飲み、早寝早起きをし、食事も腹八分。
体調には気を遣っているので
特にトラブルもなく済んでいます。
久しぶりのツアー旅行をして感じたのは、
やはり無理は禁物だと云う事と、
ホテルが快適だと旅も余計に楽しいと云う事。
もう若くないのだし(←認めたくないが・・・)、
仕事柄長い旅行はなかなか難しいのだし、
たいして買いたい物もないのだから、
2回行けるところを1回にして、
ちょっと贅沢するのがコツなのかも。
お花がいっぱいの庭園も見事!