2024年1月1日
新年あけましておめでとうございます。
昨年同様、今年もわんこ、にゃんこ、うさちゃんのために、
ベストを尽くす所存です。(*^_^*)
令和6年が動物たちにとって、飼い主の皆様にとって、
最良の年となりますように!

2023年12月20日
LINEを活用した予約システムを導入してようやく一か月が経ちました。
世の中はデジタル化によって便利になったものですね。
私自身、まだ慣れないことが多くて戸惑いがちではありますが、
なんとか対応しています。
飼い主さんにご迷惑をかけることもあるかもしれませんが、
こちらもがんばって対応してまいりますので、
ぜひ、この予約システム、ご活用ください。
2023年 11 月19日
本日無事開業20周年を迎えることができました。
病と対峙する職業上、感動あり、笑顔あり、喜びあり、
そして別れあり、悲しみもありの20年でした。
自分で自身のことを評価するのは難しいけど、
正直、頑張って働いてきたほうだと思います。
20年も経つと体力の衰えはあると感じていますが、
飼い主のみなさんに頼られる存在であるかぎり、
今後も仕事にベストを尽くす所存でおります。
今後ともよろしくお願いします。
2023年10 月〇日
もう4ケ月経ちますが、じつは病院の駐車場、修繕しました。
開業以来、きれいなカラーコンクリートの駐車場でしたが、
20年の歳月を経てだいぶ汚れが目立ってきましたし、
なにより部分的ではありますがひび割れ等が生じて、
もう限界に達していました。
というわけで、
今回は機能性重視、アスファルトで施工することに。
アスファルトゆえに色までは選べませんが、
寒さの厳しい軽井沢、
カラーコンクリートよりも劣化はゆるやかなのでは、
とちょっぴり期待しています。!(^^)!
ラインも見やすくなって、飼い主さんの評価も上々。

2023年10 月〇日
道具マニアの私のお気に入りの逸品を紹介します。
下の画像は、今年学会会場のブースで見かけて購入した開創器。
開創器とは、読んで字のごとく、切開した傷(胸やおなかも)を、
開けた状態に保つ医療器具の一種。

開創器は様々なサイズ、様々な用途があって、
見ているだけでも結構楽しいものです。
2023年6 月〇日
SFTS(重症発熱性血小板減少症)という病気をご存じですか?
これはマダニが媒介する深刻なウイルス性疾患であり、
「新興感染症」、かつ「人獣共通感染症」。
従来西日本~九州地方に多いとされてきましたが、
近年はヒトや動物の移動に伴って、
また地球温暖化によるダニ生育域拡大等により
徐々に東日本に広がりつつあります。
致死率がけっこう高いにも関わらず、
ヒト・動物ともにいまだ治療法が確立されておらず、
今後の広がりが懸念される疾患です。
先日この感染を強く疑わせるにゃんこに遭遇し、
念のため国立感染症研究所に血清を送りました。
結果は陰性だったのでホッとしましたが、
県内野生のシカからは抗体が検出されていますから、
ヒトや動物での発症は時間の問題かもしれません。

感染対策としては、以下の2点に集約されます。
1)トレッキング時には肌の露出に注意すること。
2)わんこ・にゃんこは予防薬を適切に使用すること。
幸い、わんこ用に美味しいチュアブル錠がありますし、
また、猫にはマダニを含む10種の寄生虫に有効な
お薬が登場しています。
今の時期、フィラリア予防と併せて、
ノミダニ予防もお忘れなく!
2023年5 月〇日
今日はキャバリアのお友達がやってきてた。
お互いマイペースではありますが、
相手のことはちょっと気になるみたい。

可愛いでしょ (*^_^*)
仔犬との触れ合いは
仕事の疲れも吹っ飛んでしまうくらい、
とっても和みますよ。
2023年5 月〇日
今日はトイプードル(♀/3㎏)の消化管内の異物除去手術をしました。
通常異物を飲み込むわんこは若齢が一般的ではありますが、
今回は10歳とわりと高齢です。
異物による消化管閉塞は嘔吐が必発症状といいますが、
今回は部分閉塞で、飼い主さんによれば嘔吐はなかったらしい。
元気が無く、今日は食べないとの主訴で来院したため、
嘔吐がないと診断が難しくなるのですが、
腹部の触診でなんとなく違和感を覚えたので
念のため腹部エコー検査を実施しました。
すると明らかな消化管穿孔と腹膜炎を疑う所見を認めたため、
緊急の手術となった次第です。
異物はご覧の通り2個

画像左の異物は回盲結腸接合部に刺さっており、
穿孔部位に腸間膜が張り付いた状態でした(腹膜炎)。
ただ、平べったい形態なので、完全閉塞には至らず、
拡張した隙間からちょろちょろと腸内内容物が
通過していたみたい。
一方、画像右の異物は円錐形を呈しており、
幽門に詰まり気味で存在していたので、
結局消化管は2か所を切開しました。
もし腹膜炎を認めず胃内の異物だけだったら、
内視鏡処置でなんとかなったかもしれません。
ところで異物を飼い主さんに提示したところ、
「まったく心当たりがない」という。
個人的には豚耳や軟骨のおやつを
荒く咬み砕いたものと想像していましたが、
飼い主さんにもわからないとは、
今まで体験したことがありません。(@_@;)
今回は何から何まで異例の展開でした。
2023年3 月〇日
今日は風邪をこじらせたにゃんこがやって来た。
飼い主さんいわく、
「かれこれ5日は食べていない (+_+) 。」
これ以上の絶食が続いてしまうと、
「肝リピドーシス」という、
ネコ科動物特有の代謝性疾患(肝臓病)に
至る可能性が格段に高まります。
そうなる前に、確実に体力を回復させる目的で、
麻酔下で左側頸部に食道カテーテルを設置しました。

この管(=カテーテル)を設置すると、
本人(本猫?)の意思とは関係なく、
高カロリーの栄養剤を適時胃内に入れられるので、
とっても効果的です。
実際、食道にカテーテルが留置されていても、
体調が回復してくれば普通に食事もとれますし、
もう不要と判断すれば引き抜いて終わり。
そもそも「強制給餌」なんて事態は避けたいものですし、
やっぱり動物にストレスなく与えられるのはメリット大!
こんなに便利な食道カテーテルですが、
意外や意外、獣医師以外には知られていないみたい。
世間一般での認知度が低い原因としては、
多分ヒト医療で用いられることがないためかな~?
と個人的に推測しています。
ヒトは犬や猫に比べて食道が非常に短く、
食道にカテーテルを設置するくらいなら、
胃瘻を選択する、ということでしょう。
審美的な要素も加味されそうですし。
さまざまな食道カテーテルの設置方法がある中、
最近は首輪と一体化させたタイプがあるので、
私はこれを選択しています。
これ、猫に装着した姿がとってもかわいいんですよ。
ちなみに食道カテーテル、一度設置したら、
適切な管理のもとで2~3週間は使えますが、
これ以上の長期に渡る場合には、
食道カテーテルよりも、
胃瘻カテーテル(PEGチューブ)
が選択されます。
最近は胃瘻のPEGチューブを収納する
犬猫用の介護服も発売されています。
まだバリエーションがありませんが・・・。
2023年2 月〇日
今日は7か月齢になる
りーたんの避妊手術を行いました。
じぶんのわんこの手術をするのは気が重いのですが、
やっぱりこの先のことを考えると、
しないわけにはいきませんし、
うちの大事な大事なワンコですから (*^_^*) 、
他人に任せるという選択肢はありえない。
よくよく考えてみたら、
今更ながら自分が一番信用できると気づきました。
というわけで、本日決行!
実際に目的の手術がスタートすれば、
すぐに気持ちは仕事モードに切り替わります。
私としてはいつものオペとなんら変わらず、
医療安全第一に細心の注意を払いつつ
目の前の手技に専念するだけ。
一方立ち会った妻は、さすがに気疲れした様子でした。
今回避妊手術に併せて、
①臍ヘルニアの矯正と、
②残存乳歯の抜歯
も実施したため、やや時間はかかりました。
それでもその後麻酔からの覚醒はすみやかで、
どうやら手術をされた記憶はなさそう。
私も嫌われなくて済みそうで、
心底ホッとしました。!(^^)!
避妊手術が終れば、
今後もうおなかを開けることもないでしょう。
もしあるとすれば、
それは病気で開けざるを得ないとき。
そのようなことが無いように・・、と、
術後神様に祈りました。
りーたん、いつまでも健康で長生きしてね!!
